BASEとカラーミーショップどちらを選ぶ?費用や機能を比較
BASEとカラーミーショップを比較した場合、BASEは初期費用・月額料金ともに無料で、注文が入ってはじめて決済手数料がかかるシステムのため、できるだけ費用やリスクを抑えてのECサイト運用に挑戦したい個人や小規模事業者におすすめです。
カラーミーショップにも、初期費用・月額料金いずれも無料のプランがあり、事業規模の成長に対応できるプランも用意されています。問い合わせ対応は電話・メール窓口の設置があり、セミナーの開催やQ&Aなどの資料コンテンツも充実しています。低コストでECサイト開設を行い、年商数百万円〜数千万円規模の事業規模を目指すEC事業者に向いています。
ECサイト構築を行う前に、まずは要件定義を行いましょう。必要な機能やECサイト運用の方向性を固めておくと、ECプラットフォームの選定をスムーズに進められます。
もし、機能の洗い出しやどのECプラットフォームが自社に合っているか迷っているなど、ECサイト構築について悩みがありましたら、ぜひTUNAまでお気軽にお問い合わせください。
調査サマリー(BASEとカラーミーショップの比較結果)
BASEは、ノーコードで直感的に操作できる設計となっており、費用も低く抑えられることから、個人で副業から始めたいEC初心者の方におすすめです。
カラーミーショップは、サポートが充実しています。費用を抑えたECの立ち上げを行い、中規模ECくらいまでは対応できるプランが用意されています。サポート重視かつ低コストでECサイトを立ち上げ、中規模くらいまでの事業成長を見込んでいるEC事業者におすすめです。
副業などで小規模EC事業を展開したい場合はBASE
BASEは、初期費用・月額料金どちらも無料でのECサイト開設が可能で、決済手数料も注文があって初めて発生するシステムです。費用面のリスクを極力抑えることができ、気軽にECサイト開設を行えます。副業など個人で小規模EC事業を展開したい場合に向いています。
BASEでは、ECサイト運用のノウハウ記事を掲載している「BASE U」というメディアの運営も行っており、売上を伸ばす方法やBASEの機能についての情報を得ることができます。
充実したサポートを活用しつつ中規模ECを目指すならカラーミーショップ
カラーミーショップにも、初期費用・月額料金が無料の「フリー」プランがあり、低コストでEC事業立ち上げができます。問い合わせ対応は、電話とメールの窓口が設置されており、さまざまなセミナーの開催などサポート体制が充実しています。
事業規模の成長に合わせて対応できるよう複数プランの用意もあるため、充実したサポート体制を活用し、中規模ECを目指す場合におすすめです。
BASEとカラーミーショップの機能面3分類12項目と費用を比較
ここからは、BASEとカラーミーショップの月額料金や手数料などの費用面と、機能面は3分類12項目に細かく分けて比較します。
初期費用・月額費用、決済手数料で比較
BASE、カラーミーショップいずれも初期費用は無料です。
月額料金が無料なのはBASEの「スタンダードプラン」とカラーミーショップの「フリー」の2プランです。その分手数料は割高です。BASEでは決済手数料とは別でサービス利用料がかかります。
決済手数料が一番安く済むのはBASEの「グロースプラン」です。
カラーミーショップには、事業規模に合わせ4つのプランが用意されています。低コストでの立ち上げから、事業の成長に合わせてプランを変更していくことができます。
カラーミーショップでカード決済を利用する場合は別で決済代行サービスを導入する必要があります。一番多く利用されているのが「カラーミーペイメント」で、今回の比較表はカラーミーペイメントを導入したと想定して作成しております。
機能面の5項目で比較
続いて、BASEとカラーミーショップの機能面5つの項目を比べます。
決済機能の導入しやすさ
カラーミーショップでオンライン決済を導入するには、別の決済代行サービスとの契約が必要になります。今回はカラーミーショップで最も利用されている決済サービス「カラーミーペイメント」を導入した場合かつレビュラープラン以上を利用中と想定して比較します。
BASE、カラーミーショップともにクレジットカード決済などのメジャーな決済には対応しています。BASEはAmazon PayとPayPalの手数料がスタンダードプランで「4.6%+40円」、グロースプランで「3.9%」と他の決済手段より高く設定されています。
カラーミーショップのカラーミーペイメントは、Amazon PayやPayPay、楽天Pay、LINE Payの利用に2,200円の月額料金が設定されています。フリープランでカラーミーペイメントを利用する場合の決済方法は下記の5つのみになります。
- クレジットカード
- 後払い(GMO後払い)
- 銀行振込(バーチャル口座)
- コンビニ払い(セブンイレブンは法人のみ)
- AmazonPay(法人のみ)
OMOへの対応
OMOとは「Online Merges with Offline」という英語の略称で、「オンラインとオフラインの融合」の意味があります。販売チャネルの違いを感じさせず、実店舗やオンラインショップ問わずシームレスなサービス提供を行い、顧客体験の向上を狙うマーケティング手法のひとつです。
BASEがこのOMOへ対応しているか、調査を行いましたが言及がなく、OMO対応は難しいと考えられます。
カラーミーショップは、ネクストエンジンなど他のシステムとの連携はある程度はできますが、OMOと呼ぶには遠い印象を受けます。
越境ECへの対応
BASEは、海外への商品の発送は可能です。ただ、標準のサービスに越境ECの機能は含まれていません。BASEで本格的な越境ECに挑戦する場合は別途アプリで機能を導入する必要があります。
カラーミーショップの場合は、越境ECを行うための2つのアプリが用意されています。
- World Shipping BIZ for カラーミーショップ
- Buyee Connect for カラーミーショップ
World Shipping BIZ、Buyee Connectのいずれも多言語表示に対応しており、カスタマーサポートも用意されています。海外決済から発送まで対応可能です。対応している国はWorld Shipping BIZの方が多く、228の国および地域に越境ECを展開できます。
定期購入
BASEには「定期便 App」というアプリがあります。導入すれば定期購入の販売を行えます。販売サイクルは1週間/2週間/1ヶ月/45日/2ヶ月/3ヶ月、継続回数は3回/6回/12回/無制限の中から設定できます。
カラーミーショップでは、無料で利用できる「定期購入機能」が提供されています。レギュラープラン以上で活用が可能で非常にシンプルな機能構成になっています。より複雑な定期購入機能を導入したい場合は有料の「カラーミーリピート」というサービスがあります。
BtoB販売
BASEでBtoB販売を行う場合は「orosy App」というアプリのインストールが必要になります。ただ、「orosy」には審査があるため、BtoB販売を行うにはこの審査を通過しなければなりません。
カラーミーショップでBtoB販売を行うには、「卸販売」というアプリを活用すれば実現します。インストールを行えば、一般ユーザーへの販売と企業向けの卸販売を並行して行うことが可能です。
ただ、この卸販売で利用できる配送業者は1社のみと限られています。商品や地域で配送会社を変えられないデメリットがあり、会員機能との連携もできないため、卸販売を利用しての取引については、カラーミーショップ側に履歴が残りません。
拡張性の3項目で比較
次に拡張性の3項目を比較していきます。
機能追加のしやすさ
BASEにはECサイト運用を行うための主要な機能が備わっています。ただ、拡張アプリは限られており、シンプルで分かりやすい設計である反面、機能追加などのカスタマイズの幅はあまり広くありません。
カラーミーショップには、機能追加のためのアプリが60種類以上あります。越境ECや、受注管理、配送業務、SNSやメディアを活用した販促、分析機能などさまざまな機能追加が可能です。開発された機能拡張アプリは、約46,000あるカラーミーショップの店舗にて利用されています。
外部システムとの連携
BASEは、ネクストエンジン、スマレジ、クロスモールなどの外部システムとの連携ができます。
カラーミーショップで外部システムと連携する場合、「ECコネクター」というアプリを活用します。導入すれば、ネクストエンジンなどの標準連携のない外部システムとの連携や、複雑なデータの連携を行うことも可能になります。
デザインの自由度
BASEには無料・有料のデザインテンプレートが80種類以上用意されています。HTMLやCSSのコーディングによるデザインカスタマイズが可能です。ただコーディングを行った場合、BASEの自動アップデート適用が対象外となるため注意しましょう。
カラーミーショップでデザインの変更を行う場合、背景や文字色、サイズなどは「項目編集」から簡単に行えます。ただ、独自性を追求し自由にカスタマイズしたい場合はBASEと同じように、HTMLやCSSなどのコード編集の知識を要します。
その他4項目で比較
最後にその他の4項目を比較します。
売り上げ規模の変化への対応
BASEは、ある程度までの売上規模の変化に対応は可能です。ただ、スタンダードプランをそのままにしていると決済手数料の負担がどんどん大きくなっていきます。売上の状況に応じて上位プランの「グロースプラン」に変更すれば、手数料を抑えることが可能です。公式では月商17万円を超えたらグロースプランへの変更が推奨されています。ECサイトの規模が中級以上になってきて、越境ECへのチャレンジなどを考え始めた場合、状況にもよりますが、別プラットフォームへの移行を検討しなければいけない状況の発生も考えれれます。
カラーミーショップには、フリープランと基本の3プラン、さらにその上位のプラチナプランの用意があります。売上の規模に応じてプランを変更することが可能です。
ただひとつ、懸念点として商品登録数が増えた場合にも、上位プランに変更しないといけないケースが発生する可能性があります。商品登録数は無制限とはなっていますが、ディスク容量の上限が各プランごとにそれぞれ設定されています。このディスク容量は、商品登録の他に画像ファイルやメール容量などショップにアップロードできるデータ容量のことを指します。いっぱいになれば、データの削除や、ディスク容量の増量オプションに申し込む、もしくは上位プランに変更してディスク容量を増やすなどの対応が必要になります。
ベンダーロックインのリスク
BASE、カラーミーショップのどちらも非常にシンプルでわかりやすい設計や機能構成となっており、乗り換えの対応はさほど難しくはありません。ベンダーロックインのリスクはどちらも低いといえます。
サポート品質
BASEは、チャットボットでヘルプの検索ができたり、Q&Aページなどホームページでの説明が充実しています。他にも、BASEでECサイトを運用するノウハウを多数掲載している「BASE U」を運営しており、自分で情報を調べることができます。ただ、問い合わせ窓口はメールのみで、電話や有人のチャットサポートは設置されていません。
カラーミーショップは、メールと電話でのサポート窓口を設置しており、返答率は90%越えの高い数字を誇ります。セミナーや勉強会などECサイト運用に活用できる資料やYouTubeでの動画提供もあり、サポートの品質の高さに定評があります。
管理画面の使いやすさ
BASEの管理画面は、初心者でもわかりやすいシンプルな設計で直感的な操作ができます。商品や注文、顧客、販促管理などそれぞれの項目に分け、機能がまとめられています。
カラーミーショップの管理画面は、標準でひと通り必要な基本機能がそろっており、シンプルで使いやすいデザインになっています。また、2022年12月5日から、外部で行われていた作業の集約やページ遷移の手間の省略など作業コスト軽減を目指し、段階的に管理画面のリニューアルを行っています。完了すれば空いたリソースを商品開発やマーケティングなどの他業務にあてることが可能になります。
合計10種類のEC構築プラットフォームを比較・評価
TUNAでは、ECプラットフォーム選定に役立つ「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」という資料を作成いたしました。無料でダウンロード可能です。
今回比較したBASE、カラーミーショップを含む代表的なECプラットフォーム10種を独自に調査・比較しております。それぞれのプラットフォームがどのような事業者向きか、特徴などが簡単に確認できます。
資料に掲載している内容
資料内では、10種のECプラットフォームを比較したカオスマップや比較表を掲載しています。各プラットフォームの特徴や費用、構築期間の目安などの情報の掲載もあり、これからECサイトを立ち上げる方やECプラットフォームの情報を一括でまとめて得た上で比較したい方にうってつけの資料です。
機能比較のページは、機能面を3分類12項目に細かく分け比較を行なっております。
- 決済機能の導入しやすさ
- OMOへの対応
- 越境ECへの対応
- 定期購入
- BtoB販売
- 機能追加のしやすさ
- 外部システムとの連携
- デザインの自由度
- 売り上げ規模の変化への対応
- ベンダーロックインのリスク
- サポート品質
- 管理画面の使いやすさ
資料に目を通すとわかること
10種類のECプラットフォームを比較しており、カオスマップや機能比較表を用意しているので、どのプラットフォームが自社に合うかの判断材料として活用していただけます。他にも10種類のECプラットフォームそれぞれの特徴や機能面を解説するページも設けており、気になったプラットフォームの長所や短所なども確認可能です。
ECサイトを立ち上げる際、費用の安さを重視したいと考える方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、できる限り費用を抑えての立ち上げは重要です。ただ、費用面だけでプラットフォームを決めてしまうと、欲しかった機能が搭載できず、思い描いていた運用ができない事態に陥る可能性があります。
そういった失敗を避けるためにも、まずは要件定義を行い、必要な機能の洗い出しを行いましょう。その上で、どの程度の事業規模を目指すかなどもある程度考えておくと、ECプラットフォームを選びやすくなります。
今回比較したBASEであれば、費用を抑えてのECサイト構築を行いたい初心者、小規模EC運用を行いたい方に向いています。カラーミーショップの場合は充実したサポート体制を活用しつつ、中規模くらいのECサイト運用を目指す事業者におすすめです。
資料ではBASEやカラーミーショップを含む10種類のECプラットフォームの比較、それぞれの特徴を紹介しており、読んでいただければ、新たな候補となるECプラットフォームがみつかる可能性もあります。
ぜひ、無料でダウンロード可能な「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」をECプラットフォーム選びに役立ててください!
BASEとカラーミーショップの比較まとめ
この記事では、BASEとカラーミーショップの2つのECプラットフォームを比較してきました。
BASEは初期費用・月額料金ともに無料で、注文が入ってはじめて決済手数料がかかるシステムのため、できるだけ費用やリスクを抑えてのECサイト運用に挑戦したい個人や小規模事業者におすすめです。
カラーミーショップにも、初期費用・月額料金いずれも無料のプランがあり、事業規模の成長に対応できるプランも用意されています。問い合わせ対応は電話・メール窓口の設置があり、セミナーの開催やQ&Aなどの資料コンテンツも充実しています。低コストでECサイト開設を行い、年商数百万円〜数千万円規模の事業規模を目指すEC事業者に向いています。
無料でダウンロードできる「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」では、今回紹介した2つのプラットフォームを合わせて全部で10種類のプラットフォームを比較し、それぞれの特徴も紹介しています。
ECプラットフォームの選定やECサイト構築で悩まれているなら、ぜひ一度TUNAまでお気軽にお問い合わせください!
ECサイトの構築にはECプラットフォームが欠かせません。こちらの資料では合計10社のプラットフォームの導入費用や機能について簡単に比較できるようにまとめました。
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