BASEとmakeshopを比べると、BASEは初期費用・月額費用をかけずにECサイトを立ち上げられる特徴があります。注文が入らない限りは決済手数料の発生もないため、費用を低く抑えてのECサイト構築・運営を行いたい個人や、小規模ECを展開したい事業者におすすめです。
makeshopは販促や集客、BtoB販売など用意されている機能やオプションが数多くあります。また、ECサイトの開設から運営まで充実したサポートを受けることが可能です。売上規模の変化にも対応がきくため、小規模ECからスタートし、中規模以上のEC事業展開を目指す場合に向いています。
EC事業の立ち上げを行う際、まずは要件定義を行いましょう。必要な機能や目指す売上規模を定めておくと、ECプラットフォーム選びをスムーズに進められます。
要件定義がうまく進まない、ECプラットフォームはどれがいいかなかなか決まらないなど相談したいことがありましたら、ぜひ一度TUNAまでお気軽にお問い合わせください。
調査サマリー(BASEとmakeshopの比較結果)
BASEは無料プランの用意があり、費用を抑えてのECサイト立ち上げ・運用が可能です。makeshopは機能面が非常に充実しており、売上規模の成長にも対応ができるため、小規模でECをスタートさせ、中規模以上への成長を見込んだEC運用が可能です。
個人や小規模ECを展開したい事業者に向いているBASE
BASEは、初期費用と月額料金いずれも無料でECサイトを立ち上げられます。決済手数料も注文が入るまでは発生しないシステムのため、気軽にECサイトをオープン可能です。個人や小規模ECを展開したい事業者におすすめです。
BASEでのECサイト運用のノウハウ記事を多数掲載している「BASE U」というメディアも運営されているため、自身で売上の管理や機能についての解説記事、インタビュー記事などから情報を集めることが可能です。
小規模ECからスタートして中規模以上を目指すならmakeshop
makeshopには651種類の機能が用意されており、サポート体制も手厚いため、初心者でも安心してECサイトを開設可能です。導入実績は11,000店舗を超えており、満足度も98%の高い数字を誇っています。事業が拡大してきた場合も、機能面が非常に充実しているため、幅広く対応できます。そのため、小規模ECからスタートして中規模以上の成長を目指すことができます。
ただ、初期費用がかかり、プランは2つだけでどちらも有料のため、最初は費用が割高に感じる可能性があります。
BASEとmakeshopの機能面3分類12項目と費用を比較
それでは、BASEとmakeshopのプラン料金などの費用面と機能面は3分類12項目に細分化し比較していきます。
初期費用・月額費用、決済手数料で比較
BASEは初期費用は無料です。「スタンダードプラン」は月額料金も無料のため、気軽にECサイト運用を始められます。ただ売上が成長してきてもスタンダードプランのままにしておくと決済手数料が非常に手痛くなってきます。その場合は上位プランの「グロースプラン」に変更しましょう。公式では月商17万円以上の事業者にグロースプランが推奨されています。
makeshopは初期費用・月額料金ともにかかります。プランについては「プレミアムプラン」と「makeshopエンタープライズ」の2つだけとなっており、事業規模の成長に合わせて変更できるプランはあまり用意されていません。また、「プレミアムプラン」の場合で「makeshopペイメント」というカード決済システムを導入する場合、月額費用1,100円がかかります。その代わりに決済手数料は割安になります。
機能面の5項目で比較
次にBASEとmakeshopの機能面の5項目を比べていきます。
決済機能の導入しやすさ
BASEは「BASEかんたん決済」として決済方法が集約されており、クレジットカードや銀行振込などのメジャーな決済方法については対応しています。ただ、代金引換のような、BASEを介さない決済方法の利用は不可となっています。
makeshopでクレジットカード決済を利用するには、カード決済サービスを導入する必要があります。makeshopで最も利用されているカード決済は「makeshopペイメント」で月額1,100円の利用料がかかります。
OMOへの対応
OMOとは、「Online Merges with Offline」という英語の略語です。「オンラインとオフラインの融合」を意味し、オンラインショップや実店舗などの販売チャネルの違いを感じさせないシームレスな販売やサービス提供を行い、CXの向上を狙うマーケティング手法です。
BASEがOMOに対応しているか調査を行ったのですが、対応については言及がありませんでした。いくつかの外部システムとの連携は対応可能ですが、OMOへの対応は難しいと考えられます。
makeshopには、オムニチャネル運営を行うための「makeshop for オムニチャネル」というサービスが提供されています。クーポン機能やPOS連携などの機能が活用可能です。ただ、OMOへの対応についてははっきりとした言及はありませんでした。
越境ECへの対応
BASEは、海外への商品発送を行えます。ただ、標準機能の中に越境ECの機能はありません。本格的にBASEで越境ECを行う場合は別でアプリをインストールする必要があります。
makeshopで越境ECに挑戦する場合、「World Shopping BIZ」との連携が必要です。管理画面から申し込みを行うと、初期費用・月額料金ともに無料で導入できます。ただ、ECサイト本体の翻訳機能の搭載がなく、World Shopping BIZが関わっているカート画面のみ翻訳されます。
定期購入
BASEには、「定期購入 App」というアプリが用意されており、導入すれば定期購入を提供できます。販売周期は1週間/2週間/1ヶ月/45日/2ヶ月/3ヶ月、継続回数は3回/6回/12回/無制限の中から設定可能です。
makeshopには、「定期購入オプション」いうサービスが提供されています。ユーザーが購入サイクルを好きに設定できる機能や、お届け回数によって価格を変える機能が備わっています。料金は大規模なショップに向けた「GMOペイメントゲートウェイサービス」、一般ショップ向けの「GMOイプシロン」のどちらの決済サービスを選ぶかで変わります。
BtoB販売
BASEでBtoB販売を行う場合は、「orosy App」を導入する必要があります。ただ、この「orosy」は審査制のため、審査に通過できなければ、BtoB販売を行うことはできません。
makeshopの場合は、ログインの制限を行う機能や、取引先に合わせて送料や手数料を設定できる機能など、BtoB販売を行うための機能が数多く備わっています。さらに、本格的なBtoB販売を行いたい事業者に向けて、BtoB販売に必要な機能をひとつに集約した「BtoBオプション」の提供もあります。
拡張性の3項目で比較
続いて、BASEとmakeshopで拡張性の3項目を比較します。
機能追加のしやすさ
BASEにはECサイトを運用するための主要な機能は用意されています。ただ拡張アプリの数は多くはなく、シンプルで使いやすい設計となっており、その分カスタマイズを行なってどんどん機能を追加しての運用には不向きです。
makeshopには、651種類の機能が搭載されており、さまざまなカスタマイズが可能です。BtoB販売や定期購入機能など有料での提供となる機能もありますが、無料で追加可能な機能も多数あります。
外部システムとの連携
BASEは、スマレジやネクストエンジン、クロスモールなど、いくつかの外部システムとの連携が可能です。
makeshopは「業界随一のサービス連携」を謳っており、店舗管理や販促、決済などさまざまな外部システムと連携できます。
デザインの自由度
BASEには、有料と無料のデザインプレートが80種類以上あります。HTMLやCSSのコード編集を行ってのカスタマイズが可能です。ただ、コード編集でデザインをカスタマイズした場合、BASEの自動アップデートが適用対象から外れるため注意が必要です。
makeshopには、100種類を超えるおしゃれなテンプレートが提供されています。レイアウトやリンク、文字のサイズなどはノーコードで編集可能です。また、HTMLやCSSなどのコード編集も可能で、レスポンシブデザインにも対応ができます。ただ、PHPの使用はできません。
その他4項目で比較
最後にBASEとmakeshopでその他4項目を比較していきます。
売り上げ規模の変化への対応
BASEは、ある程度の売上規模の変化になら対応可能です。ただ、スタンダードプランのままだと決済手数料の負担がネックになります。月商17万円以上になった時点で、上位プランの「グロースプラン」へ変更して決済手数料の負担を軽減するなど対応が必要になってきます。また中規模ぐらいまで成長して、海外への販路拡大など今後のECの展望を考える時に、プラットフォームの乗り換えなどを検討する必要も出てくるでしょう。
makeshopは、651種類の圧倒的な機能の用意があるため、売上規模に合わせて必要な機能の導入ができます。BtoB販売やオムニチャネルなどの機能提供もあり、今後のECの展望に合わせて実装可能です。ただ、プランについては有料プラン2つのみで初期費用がかかるため、立ち上げ時の費用面の壁が高く感じる方もいるかもしれません。
ベンダーロックインのリスク
BASEは、シンプル且つわかりやすい設計となっており、乗り換えについてはさほど難しくありません。makeshopもリプレイスに対応しており、どちらもベンダーロックインのリスクは低いです。
サポート品質
BASEはホームページでさまざまな情報を掲載しており、チャットボットでヘルプ検索が可能です。多数のノウハウを掲載したメディア「BASE U」の運営もあり、さまざまな情報を探して得ることができます。ただ、電話問い合わせ窓口の設置はありません。問い合わせ対応はメールのみとなります。
makeshopは、さまざまな機能などの活用方法ページやオンラインマニュアルも準備されています。問い合わせ対応も電話窓口があり、カスタマーサポート面が充実しています。
管理画面の使いやすさ
BASEの管理画面は、EC初心者でもわかりやすくシンプルな設計で直感的に操作ができます。商品管理や注文管理などの項目ごとに機能が集約されています。
makeshopの管理画面も、直感的な操作が可能です。ノーコードで画面の編集も行えます。
合計10種類のEC構築プラットフォームを比較・評価
TUNAでは無料でダウンロードできる資料「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」を用意しております。
今回比較したBASEとmakeshopを含む10種類のECプラットフォームを独自で調査し、比較しました。長所や短所、特徴なども確認できるので、ECプラットフォームを選ぶ際に非常に役立つ資料となっております。
資料に掲載している内容
資料には、調査結果に基づいた10種類のECプラットフォームのカオスマップや一括比較表、それぞれのプラットフォームの特徴などをまとめて、掲載しております。
比較ページでは、下記の通りに機能面を3分類12項目に分け比較しています。
- 決済機能の導入しやすさ
- OMOへの対応
- 越境ECへの対応
- 定期購入
- BtoB販売
- 機能追加のしやすさ
- 外部システムとの連携
- デザインの自由度
- 売り上げ規模の変化への対応
- ベンダーロックインのリスク
- サポート品質
- 管理画面の使いやすさ
資料に目を通すとわかること
代表的なECプラットフォーム10種類分の情報を比較して確認できるため、どのプラットフォームを選ぶかの判断材料として活用できます。
ECサイト構築を行おうとプラットフォームを選ぶ時に、費用の安さに重きを置く方も多くいるのではないでしょうか。確かに費用を小さく抑えることは重要です。ただ、費用面を重視しすぎると機能面で不足が出てしまい、思うようなEC運用ができない状況が発生する可能性もあります。
このような事態を避けるためにも、まずは要件定義を行い、搭載したい機能をまとめておきましょう。どれくらいの事業規模をめざすかの目安も決めておくとプラットフォームを選びやすくなります。それらが決まった後にぜひ、「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」を確認してください。どのプラットフォームが合うのか照らし合わせやすくなります。
今回比較したBASEの場合は、費用を抑えてのECサイト構築・運用が可能なので、個人の方や小規模ECを展開したい事業者におすすめです。makeshopであれば、数多くの機能が用意されており、売上規模の変化にも対応ができるため、中規模以上のEC運用を目指したい場合に向いています。
資料では、BASE、makeshopはもちろん、全部で10種類のECプラットフォームの情報を掲載しているため、考えていなかった新たなECプラットフォームが候補に挙がって来るかもしれません。
ぜひ、「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」をECプラットフォーム選びにご活用ください!
BASEとmakeshopの比較まとめ
この記事では、BASEとmakeshopの2つのECプラットフォームを比較しました。
BASEは初期費用・月額費用をかけずにECサイトを立ち上げられる特徴があります。注文が入らない限りは決済手数料の発生もないため、費用を低く抑えてのECサイト構築・運営を行いたい個人や、小規模ECを展開したい事業者におすすめです。
makeshopは販促や集客、BtoB販売など用意されている機能やオプションが数多くあります。また、ECサイトの開設から運営まで充実したサポートを受けることが可能です。売上規模の変化にも対応がきくため、小規模ECからスタートし、中規模以上のEC事業展開を目指す場合に向いています。
弊社が作成した資料、「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」には、今回比較した2つのECプラットフォームを含む10種類のプラットフォームを比較し、それぞれの特徴などの情報も多数掲載しており、無料でダウンロードできます。
ECサイトの構築やプラットフォーム選びでお悩みでしたら、ぜひTUNAまで気軽にお問い合わせください!