Shopifyの代引き設定方法を解説|手数料の設定やおすすめアプリも紹介

Shopifyでネットショップを運営しているけれど、決済方法の選択肢が少なくてカゴ落ちが気になっていませんか。「クレジットカードを持っていないお客様も取り込みたい」「代引き決済を導入したいけど、Shopifyでの設定方法がよくわからない…」といったお悩みや、「代引き手数料はいくらに設定すればいいの?」という具体的な疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
Shopifyの管理画面は多機能なため、どこから代引き設定を行えばよいか迷ってしまうことがあります。また、手数料の設定は配送料金と関連しており、一見すると少し複雑に感じられるかもしれません。その結果、導入を後回しにしてしまい、販売機会を逃しているケースも少なくないのです。
この記事を読めば、Shopifyの代引き設定の具体的な手順から、利益を圧迫しない手数料の考え方、そしてヤマト運輸などの配送業者との連携まで、必要な知識がすべてわかります。画像付きで丁寧に解説するので、初心者の方でも迷わず設定を完了できます。
この記事の結論 Shopifyの代引き設定は管理画面の「手動の決済方法」から簡単に追加できる |
Shopifyの代引き(代金引換)とは?導入のメリット・デメリット
Shopifyの代引き(代金引換)とは、顧客が商品を受け取る際に、配送業者のドライバーに商品代金と手数料を直接支払う決済方法です。
オンラインでのクレジットカード決済に不安を感じる方や、そもそもカードを持っていない若年層・高齢者層にもアプローチできるため、多くのECサイトで導入されています。
Shopifyでは、この代引き決済を標準機能で簡単に追加することが可能です。
ただし、便利な一方で注意すべき点もあります。代引き決済のメリットとデメリットをしっかりと理解し、ご自身のストアに導入すべきかを判断しましょう。
Shopifyストアで代引きを導入する3つのメリット
代引き決済を導入することで、主に3つのメリットが期待できます。
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顧客層の拡大につながる
クレジットカードを持っていない、またはオンラインでの利用に抵抗があるお客様は一定数存在します。代引きはそうしたお客様にとって重要な支払い手段となり、これまで取りこぼしていた層にアプローチできるため、売上アップに繋がります。 -
顧客に安心感を与えられる
「商品が本当に届くか不安」というお客様にとって、商品と引き換えに代金を支払う代引きは非常に安心感の高い決済方法です。特に、初めて利用するショップに対しては、この安心感が購入の決め手になることもあります。 -
カゴ落ち率の改善が期待できる
購入手続きの最終段階で希望の決済方法がないと、顧客は購入をやめてしまうことがあります。支払い方法の選択肢として代引きを用意しておくことで、こうしたカゴ落ちを防ぐ効果が期待できます。
導入前に知っておきたい代引きの注意点・デメリット
メリットがある一方で、代引きには事業者側が注意すべきデメリットも存在します。
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受け取り拒否のリスク
顧客が商品の受け取りを拒否した場合、商品は発送元に返送されます。この際、往復の送料や代引き手数料はストア側の負担となり、損失が発生してしまいます。悪質なケースも想定し、対策を考えておく必要があります。 -
現金管理の手間と入金サイクルの遅さ
配送業者から売上金が入金されるまでには、一定の時間がかかります。クレジットカード決済に比べてキャッシュフローが悪化する可能性があるため、資金繰りには注意が必要です。 -
配送業者との契約や手数料負担
代引きサービスを利用するには、ヤマト運輸や佐川急便といった配送業者と別途契約を結ぶ必要があります。また、顧客から手数料を徴収しない場合は、そのコストはストア側が負担することになります。
これらのデメリットを理解した上で、導入を検討することが重要です。
Shopifyで代引きを設定する全手順を画像付きで解説
ここからは、Shopifyの管理画面で代引きを設定する具体的な手順を、画像を交えながら分かりやすく解説していきます。
専門的な知識は不要で、画面の指示に従っていけば誰でも簡単に設定できますので、ご安心ください。
1. 管理画面から「決済」設定へアクセスする
まず、Shopifyの管理画面にログインします。
画面左下のメニューから「設定」をクリックし、次に表示されるメニューの中から「決済」を選択してください。
(ここに管理画面のキャプチャ画像を挿入)
2. 「手動の決済方法」で「代金引換」を追加する
決済設定の画面を下にスクロールしていくと、「手動の決済方法」という項目があります。
ここの「手動の決済方法を追加」というボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから「代金引換(Cash on Delivery)」を選択します。
(ここに「手動の決済方法を追加」のキャプチャ画像を挿入)
3. 顧客への案内(詳細と支払い手順)を入力する
「代金引換(Cash on Delivery)」を選択すると、設定画面が表示されます。
ここには2つの入力欄があります。
- 詳細: チェックアウト画面で決済方法を選ぶ際に、顧客に表示される補足情報です。「商品お受け取り時に配達員へお支払いください」といった簡潔な説明を入力しましょう。
- 支払い手順: 注文完了後の画面や注文確認メールに表示される案内文です。より丁寧に、「商品到着時に、ご注文合計金額を配達員に現金でお支払いください。」などのように入力するのがおすすめです。
(ここに案内文入力画面のキャプチャ画像を挿入)
この案内文は、顧客が安心して支払いを行えるようにするための重要な情報なので、分かりやすく記載しましょう。
4. 「代金引換を有効にする」をクリックして完了
必要な情報を入力したら、画面右下にある「代金引換を有効にする」ボタンをクリックします。
これで設定は完了です。
決済設定画面に戻り、「手動の決済方法」の欄に「代金引換」が追加されていれば、正しく設定ができています。
実際にテスト注文を行って、チェックアウト画面で代引きが選択できるか確認してみると、より安心です。
Shopifyの代引き手数料を設定する方法
代引き決済を導入する場合、配送業者が設定する手数料が発生します。
この手数料を顧客に負担してもらうためには、別途Shopifyで代引き手数料の設定が必要です。
ここでは、基本的な設定方法と、より柔軟な設定を可能にする応用的な方法を解説します。
基本:配送料金に代引き手数料を上乗せする設定手順
Shopifyの標準機能で代引き手数料を設定する場合、配送料金に手数料額を上乗せする方法が最も一般的です。
以下の手順で設定しましょう。
- Shopify管理画面の「設定」から「配送と配達」にアクセスします。
- 「一般配送」のプロファイルをクリックし、手数料を設定したい配送エリア(例:国内)の「送料を管理する」を選択します。
- 既存の送料を編集するか、「送料を追加する」をクリックします。
- 送料の名称を「通常配送(代金引換)」など、顧客に分かりやすい名前に変更します。
- 料金欄に、通常の送料に代引き手数料を加算した金額を入力します。(例:送料500円+代引き手数料330円=830円)
- 「完了」をクリックして保存します。
この方法を使えば、追加のアプリなしで代引き手数料を請求できます。ただし、「代引き決済を選んだ時だけ」この配送料金を表示する、といった細かい条件分岐はできません。
応用:アプリを使って購入金額に応じた手数料を自動設定する
「購入金額が1万円以上なら代引き手数料を無料にしたい」といった、より高度で柔軟な手数料設定を行いたい場合は、Shopifyアプリの活用がおすすめです。
代引き手数料の設定に特化したShopifyアプリを導入することで、チェックアウト画面で代引きが選択された場合にのみ、設定した手数料を自動で追加・計算させることができます。
購入金額や商品に応じて手数料を変動させるなど、マーケティング戦略に合わせた細やかな設定が可能になるため、ストアの運営方針に合わせて導入を検討してみましょう。
代引き手数料はいくらに設定すべき?考え方のポイント
代引き手数料の金額を決める際には、いくつかの視点から検討することが重要です。
- 配送業者の手数料を基準にする: まずは、契約している配送業者(ヤマト運輸など)の代引き手数料の実費を確認しましょう。最低でもこの金額をカバーできるように設定するのが基本です。
- 競合ストアの価格を参考にする: 同じような商品を扱っている競合他社が、代引き手数料をいくらに設定しているか調査するのも有効です。相場から大きく外れると、顧客に割高な印象を与えてしまう可能性があります。
- 顧客の心理的負担を考慮する: 手数料が高すぎると、購入のハードルが上がってしまいます。全国一律で330円(税込)や440円(税込)など、キリが良く分かりやすい金額に設定しているストアが多く見られます。
自社の利益と顧客満足度のバランスを取りながら、最適な手数料額を決定しましょう。
【豆知識】代引き手数料に消費税はかかる? 顧客から徴収する代引き手数料は、ストアの「売上」として計上されます。そのため、消費税の課税対象となります。 例えば、税抜300円の手数料を設定した場合、顧客への請求額は330円(税込)となり、30円分を消費税として納める必要があります。 手数料を設定する際は、内税なのか外税なのかを明確にし、経理上の処理を間違えないように注意しましょう。 |
ヤマト運輸など主要な配送業者との連携について
Shopifyで代引き決済の設定を有効にしても、それだけでは実際にサービスを開始することはできません。
商品をお届けし、代金を回収してくれる配送業者との契約が不可欠です。
ここでは、Shopifyで代引きを運用する上での配送業者との連携について解説します。
代引き(代金引換)サービスの契約と流れ
日本国内で代引きサービスを提供している主要な配送業者は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などです。
これらのサービスを利用するためには、通常、各社と個別に法人契約(または個人事業主契約)を結ぶ必要があります。
契約手続きの一般的な流れは以下の通りです。
- 各配送業者のウェブサイトや営業所から問い合わせる。
- 担当者と料金やサービス内容について打ち合わせを行う。
- 必要書類を提出し、審査を受ける。
- 契約を締結し、専用の伝票(送り状)などを受け取る。
契約には数週間かかる場合もあるため、Shopifyストアのオープンや代引きサービスの開始時期に合わせて、早めに準備を進めましょう。
発送後の追跡番号は手動での通知が必要
商品を発送し、配送業者から追跡番号が発行された後、その番号を顧客に通知する必要があります。
Shopifyの注文管理画面から発送通知を送る際に追跡番号を入力できますが、代引きの場合、設定によってはこの情報が自動で顧客に届かないケースもあります。
顧客からの「商品はいつ届きますか?」といった問い合わせを減らし、安心感を与えるためにも、発送通知メールのテンプレートを編集して追跡番号が必ず記載されるようにするか、個別にメールで連絡するなどの対応を徹底しましょう。
丁寧なコミュニケーションが、顧客満足度とリピート率の向上に繋がります。
まとめ:Shopifyの代引き設定を正しく行い販売機会を広げよう
本記事では、Shopifyで代引き決済を導入するための設定手順や手数料の考え方、配送業者との連携について詳しく解説しました。
最後に、重要なポイントを振り返りましょう。
- Shopifyの代引き設定は、管理画面の「手動の決済方法」から簡単に行える。
- 代引き手数料は、基本的には「配送設定」で送料に上乗せして設定する。
- 購入金額に応じた柔軟な手数料設定には、Shopifyアプリの活用が有効。
- ヤマト運輸などの代引きサービスを利用するには、事前に配送業者との契約が必要。
代引き決済は、クレジットカードを持たないお客様や、オンライン決済に不安を感じるお客様を取り込むための強力な手段です。
この記事を参考に、ぜひあなたのShopifyストアにも代引き決済を導入し、さらなる販売機会の拡大と売上アップを目指してください。
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