Shopifyでの適切な顧客管理とは?管理方法や役立つアプリをご紹介
Shopifyでの適切な顧客管理は現状の分析から始まります。分析を終わらせ現状を把握したら、顧客のセグメント化を行いましょう。そして、セグメントへのアプローチ方法を考え実行に移していきます。
適切な顧客管理を行えば、顧客満足度アップにつながりリピーター化や売上の安定・向上につながります。また、商品企画や開発面でも役立つのが顧客管理です。
この記事では、顧客管理をどのように行うべきか、役立つ顧客管理アプリも紹介しつつ解説します。
どのように顧客管理を行えばいいのかとお考えの方は、ぜひ最後まで読んでください。
Shopifyで顧客管理を行う4つ手順
Shopifyで適切な顧客管理ができれば、売上の安定や拡大につながります。マーケティングのクオリティも上がり、顧客のリピーター化にも期待がもてるでしょう。
そんな顧客管理を行うための4つの手順を紹介します。
- 現状を分析する
- 顧客をセグメント化する
- セグメントへのアプローチ方法を考える
- 考えたアプローチ方法を実行に移す
現状を分析する
まずは、蓄積された顧客情報をもとにストアの現状を分析しましょう。
現状把握におすすめなのはRMF分析です。
- 【R】Recency:直近の購入日
- 【F】Frequency:購入の頻度
- 【M】Monetary:購入金額
この3つの単語の頭文字をとったものがRMF分析で、指標ごとにグループ分けができます。解決したい課題をもとにして、仮説を立てRMF分析を行いましょう。
RMF分析で覚えておくべき指標は以下です。
- 【R】が現在日に近いほど将来の収益性が高い
- 【R】が現在日から遠い場合【F】や【M】が高くても他社に奪われた可能性が高い
- 【R】が同じ場合、【F】が高い顧客がリピーター化している
- 【R】や【F】が高くても【M】が低いと購買力が低い
- 【F】が低く【M】が高い顧客は【R】が現在日に近い方が優良顧客である
- 【F】が一定、もしくは下がっている顧客は他社に奪われた可能性が高い
- RMFの全ての値が低い顧客は収益が見込めないので切り捨を検討する
顧客をセグメント化する
次に実際に顧客をセグメント化(グループ分け)をおこないましょう。
RMF分析の指標を活かしつつ、自社の課題をもとにいくつかのセグメントを作成します。下記の様にセグメントを作成するとわかるのが、顧客の自社ストアへの貢献度です。新規顧客が増加しているか、顧客が離れているのかの把握もできるので、対応した対策を考えましょう。
- 直近の購入があり、累計購入金額や頻度が多いグループ
- 直近の購入はないが、累計購入金額や回数が多いグループ
- 直近の購入があり、累計購入金額は多いが頻度は少ないグループ
- 直近の購入があり、購入頻度は高いが累計購入金額は少ないグループ
セグメントへのアプローチ方法を考える
行ったセグメント化をもとに、顧客にどのようにアプローチするかを考えます。
前述のセグメント化の例をもとに考えると、セグメント①は優良顧客のグループです。関係が途切れないようにアプローチを行いつつ、口コミやアンケートなどの協力も依頼しやすいと考えられます。失わないように気をつけるべき顧客が多いセグメントです。
②の場合は、もともとは優良顧客であったが、関係性が薄れてしまっており、再度何らかのメールマガジンや新商品の案内などを送りつつ再アプローチを行うべきセグメントです。
このようにセグメントそれぞれの状況に合わせたアプローチを考え対策をとりましょう。
考えたアプローチ方法を実行に移す
アプローチ方法がまとまったら、実行に移します。
顧客分析をおこない計画を立てたアプローチは、どの程度効果があるのか必ず効果測定をおこなってください。
もし、効果が得られないと感じる場合はアプローチ方法を見直す必要があります。効果測定とアプローチの実行を繰り返し精度を高めていきましょう。
Shopifyの顧客管理に役立つ3つのアプリ
ここからはShopifyの顧客管理に役立つアプリを3つ紹介します。
- Easy Tagging
- チャネルトーク
- Re:lation
Easy Tagging
「Easy Tagging」は、顧客の個人情報や注文情報、商品に対し自動タグ付けができるアプリです。自動タグ付け設定を活用すれば、手動での手間を省けるので、顧客管理の効率化に一役買ってくれます。
料金プランは有料プラン4つで構成されており、15日間の無料期間が設けられています。
チャネルトーク
「チャネルトーク」は、チャット機能を主としたWeb接客アプリです。顧客管理や分析を行う機能も搭載されています。
Shopifyの顧客データと連携を行え、膨大な量のチャットデータとともに一元管理が可能です。検索機能やハッシュタグ機能もあるので、簡単に特定のデータを探せます。ABテスト機能やデータの分析機能を活かし、顧客体験の改善を狙えます。
無料と有料のプランが合わせて6つあり、有料プランには14日間の無料体験期間がついています。
Re:lation
「Re:lation」は、導入社数が5,000社を超えている顧客管理システムアプリです。
メールや電話、チャット、LINEやXのようなSNSなど、さまざまなビジネスにおける問い合わせ窓口を一元管理可能で、同じ操作で対応できます。複数人で管理を行う様なチャネル対応が行いやすく、業務の効率化を図れるアプリです。
また、対応件数や対応時間など詳細な分析機能を行えるのも特徴です。
Re:lation公式ページでは料金は12,800円からとなっており、詳しくは見積もりになるので気になる方は問い合わせてみましょう。10日間の無料トライアルも用意されています。
Shopifyで顧客情報データを管理する方法
続いて、顧客情報のデータを管理する方法を解説します。
顧客情報を移行する方法やShopifyにデフォルトで搭載されている顧客管理機能について解説するので参考にしてください。
顧客情報を移行する方法
Shopifyにリプレイスする前に管理していた顧客情報がある場合、Shopifyの顧客管理システムへ移行を行い情報を引き継ぎましょう。以下3つのステップで完了できます。
- 顧客情報をShopifyで指定されている形に修正
- 顧客情報をCSVファイルでダウンロード
- ShopifyにCSVファイルをインポート
①に関しては、Shopifyで「お客様CSVテンプレート」が用意されています。必要項目を入力すればインポート可能です。
デフォルトで利用できる顧客管理機能
Shopifyのデフォルトで利用できる顧客管理機能は下記になります。
- 顧客情報の追加及び編集
- 顧客にタグ付け
- 顧客検索
- メール送信
- パスワードリセット
タグ付けはセグメント化に活用でき、セグメントに合わせたメールの送信はデフォルト機能でも可能です。
Shopifyで効果的なマーケティングを行うために
ここまで、Shopifyの顧客管理について解説してきました。
顧客管理を適切に行えば、リピーターの獲得や売り上げの安定につながります。RFM分析などを行って現状を把握し、セグメント化を行って、各セグメントに合ったアプローチを考え実行しましょう。
顧客管理に役立つ便利なアプリもあるので導入するのもひとつの方法です。
Shopifyストアで効果的なマーケティングを行うためにも重要なタスクです。
他にもShopifyストアを運営する上で、さまざまな業務について考える必要があります。商品企画・開発や集客、フルフィルメント業務などがそれにあたります。
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Shopifyの顧客管理まとめ
この記事では、Shopifyの顧客管理について解説しました。
顧客管理を行うには、以下の4つのステップが重要です。
- 現状を分析する
- 顧客をセグメント化する
- セグメントへのアプローチ方法を考える
- 考えたアプローチ方法を実行に移す
適切に顧客管理を行えば、リピーター化や売上の安定・向上につながるので上記4つのステップを繰り返し行い、精度の高いアプローチが行えるように努めましょう。
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