Shopifyとカラーミーショップ選ぶならどっち?費用や機能を比較

Shopifyとカラーミーショップを比較すると、カラーミーショップは手厚いサポートに定評があります。国内販売を中心に、費用を抑えつつ、年商数百万〜数千万円規模を狙う事業者におすすめです。

Shopifyは多言語・多通貨対応のため、海外販売を見据えたECサイト運営が可能です。8,000種類以上リリースされている機能拡張アプリもあり、カスタマイズ性が非常に高く、年商5,000万円〜10億円までの売上規模を狙っていくEC事業者におすすめです。

事前に自社に必要な機能は要件定義を行い、整理しておきましょう。ECサイト運営を行う上で搭載したい機能が絞れていれば、ECプラットフォームの比較がスムーズに進みます。

もし、アプリ選びや機能の要件定義がうまくいかないなど、ECサイトを始める上で何かお悩みがありましたら、ぜひTUNAまでお気軽にご相談ください。

調査サマリー(Shopifyとカラーミーショップの比較結果)

カラーミーショップは、サポートが充実しており、ECサイトの運用に必要な要素が一通り用意されています。ECサイト運営初心者のファーストステップに向いており、サイトの規模としては中規模くらいまでの運用におすすめです。

Shopifyは、越境ECに挑戦しやすく、中規模ECからエンタープライズ向けプランまで事業の成長に合わせてのプラン選びが可能です。特に中規模以上の事業者や将来の事業拡大を視野に入れている場合に向いています。

ECサイト初心者で中規模くらいの国内販売を狙いたいならカラーミーショップ

カラーミーショップはECサイト運営初心者のファーストステップにおすすめです。

メール・電話のサポートやセミナー、ECサイトを運営するのに便利な資料・Youtube動画など、サポートが非常に充実している特徴があります。

基本プランも3種類用意されており、中規模くらいのECサイト運営までは対応ができます。ただ、売上が年商5,000万円を超えてくると、機能やカスタマイズ性の面で不足が出る可能性があります。そうなると、カラーミーショップの上位プランであるプラチナプランか、他のECプラットフォームに移行を考えることになるでしょう。

中規模以上の事業者や将来の事業拡大を考えるならShopify

中規模以上の事業者や将来の事業拡大を考えるなら、おすすめはShopifyです。

低コストでECサイト運営を始めたい方からエンタープライズ向けまで対応できるようにプランが用意されており、事業規模に合わせて上位プランへの変更も簡単にできます。

多言語・多通貨に対応しており、さまざまな決済方法を導入できることから、越境ECでも強さを発揮します。また、複数の販売チャネルに対応しており、機能拡張アプリは国内外合わせて8,000種類以上用意があります。幅広いカスタマイズが可能です。

Shopifyとカラーミーショップの運用に関する3分類12項目や費用を比較

ここからはShopifyとカラーミーショップを月額料金や決済手数料などの費用面と、機能面は3分類・12項目に分け比較していきます。

カラーミーショップ Shopify


プラン
プラン名 フリー レギュラー ラージ プレミアム ベーシック スタンダード プレミアム Shopify Plus
初期費用 無料 無料
月額費用 無料 4,950円 9,595円 39,600円 33ドル 92ドル 399ドル 2000ドル〜
クレジットカード決済手数料 6.6%+30円 4% 4% 3.14% 3.4% 3.3% 3.25% 3.15%
機能 決済機能の導入しやすさ
OMOへの対応
越境ECへの対応
定期購入
BtoB販売
拡張性 機能追加のしやすさ
外部システムとの連携
デザインの自由度
その他 売上規模の変化への対応
ヘンダーロックインのリスク
サポート品質
管理画面の使いやすさ

初期費用・月額費用、決済手数料で比較

カラーミーショップ Shopify
プラン名 フリー レギュラー ラージ プレミアム ベーシック スタンダード プレミアム Shopify Plus
初期費用 無料 無料
月額費用 無料 4,950円 9,595円 39,600円 33ドル 92ドル 399ドル 2000ドル〜
クレジットカード決済手数料 6.6%+30円 4% 4% 3.14% 3.4% 3.3% 3.25% 3.15%

Shopifyとカラーミーショップともに初期費用は無料です。

月額費用が無料なのはカラーミーショップの「フリープラン」のみです。その分手数料が高く設定されています。レギュラープラン以上の場合、Amazon Payなど決済方法によっては、手数料とは別に月額利用料がかかるものがあります。プランは規模に合わせてフリープランと基本の3プラン、さらに上位の「プラチナプラン」の5つの中から選択可能です。

Shopifyにも、事業規模に合わせたプランが用意されています。月額費用はかかりますが、中規模ECからエンタープライズまで、幅広く対応できるのが特徴です。プラン変更も簡単で、事業の成長に合わせて上位プランに変更できます。

機能面の5項目で比較

ここからはカラーミーショップとShopifyの5つの機能を比較します。

機能 カラーミーショップ Shopify
決済機能の導入しやすさ
OMOへの対応
越境ECへの対応
定期購入
BtoB販売

決済機能の導入しやすさ

決済の種類 カラーミーショップ
(カラーミーペイメント導入)
(レギュラープラン以上)
Shopify
クレジットカード決済
銀行振込
コンビニ決済
PayPal
携帯キャリア決済
代金引換
後払い
Amazon Pay ◯月額2,200円
PayPay ◯月額2,200円
楽天ペイ ◯月額2,200円
LINE Pay ◯月額2,200円
Apple Pay -
Google Pay -
Shop Pay -
KOMOJU -
Smart Pay -

クレジットカードや銀行振込のような、メジャーな支払い方法はどちらも対応しています。

それ以外の決済方法をみると、Shopifyの方がより多くの決済に対応しており、より細かな決済ニーズに応えることが可能です。

カラーミーショップでオンライン決済を利用する場合は、別で決済代行会社との契約が必要になります。今回はレギュラープラン以上で、決済サービスのひとつである「カラーミーペイメント」を契約したと想定して比較しております。

Amazon PayやPayPay、楽天ペイ、LINE Payを導入する場合は決済手数料とは別に、月額2,200円の費用がかかります。フリープランでカラーミーペイメントを導入した場合の対応決済は以下の5つです。

カラーミーショップ:フリープランでカラーミーペイメントを導入した場合の決済方法5つ
  • クレジットカード
  • 後払い(GMO後払い)
  • 銀行振込(バーチャル口座)
  • コンビニ払い(セブンイレブンは法人のみ)
  • AmazonPay(法人のみ)

OMOへの対応

OMOとは「Online Merges with Offline」の略称です。オンラインとオフラインの融合を意味する英語で、ユーザーに実店舗やオンラインショップなどの販売チャネルの違いを意識させないシームレスなサービスを提供し、顧客体験の向上を目指すマーケティング手法です。

カラーミーショップは、ある程度他システムとの連携はできますが、OMO向きとは言えません。

一方でShopifyは、公式提供の「Shopify POS」での実店舗との連携や、さまざまな販売チャネルの管理を行うことも可能になっています。OMOに特化したアプリも多数開発されており、OMO化を実現しやすいECプラットフォームとなっています。

越境ECへの対応

カラーミーショップには、越境ECを行うためのアプリが2つ用意されています

  • World Shipping BIZ for カラーミーショップ
  • Buyee Connect for カラーミーショップ

World Shipping BIZ、Buyee Connectともに多言語表示やカスタマーサポートの用意があり、海外決済から発送まで対応しています。対応している国はWorld Shipping BIZの方が多く、228の国と地域で海外販売を行えます。

Shopifyは、多言語・多通貨に対応でき、決済方法も100種類以上用意があるため、越境ECに強いECプラットフォームとして定評があります。越境ECに対応したアプリも数多くあり、配送業務からマーケティング機能まで、さまざまな越境ECのタスクの効率化も可能です。

定期購入

カラーミーショップでは、無料で活用できる「定期購入機能」があります。レギュラープラン以上のプランが対象の非常にシンプルな定期購入機能です。より複雑な設定を行いたい場合は「カラーミーリピート」というサービスもあります。ただ、こちらは有料サービスになります。

Shopifyには、数多くの定期購入に対応したアプリがあります。定期購入を行いたい場合は、自社に合った定期購入アプリを導入し、運用するのが一般的です。

ただ、Shopifyでは直近で急速に定期購入のアップデートが行われています。直近で、Shopify Subscriptionという定期購入の機能の早期アクセス版がリリースされました。しかし、早期アクセス版ということもあり、2023年8月現在、活用できる事業者は限定されています。

BtoB販売

カラーミーショップでBtoB販売を行う場合は、「卸販売」というアプリをインストールする必要があります。インストールすれば、一般消費者への販売と卸販売を並行して行えます。

ただ、卸販売は利用できる配送会社が1社だけです。商品や地域で配送会社を変えられません。また、会員機能との連携ができないため、卸販売を通じての取引はカラーミーショップ側の履歴に残らないので注意しましょう。

ShopifyでBtoB販売を行う場合は下記の3つの方法があります。

  • パスワードで保護されたBtoB販売用の新規ストアを開設する
  • 拡張アプリを用いて、既存のストアにBtoB販売の設定を行う
  • Shopify Plusプランの卸売チャネル機能を活用し、新たにBtoB販売ストアを追加する

規模の大きいBtoB販売を行う場合は、Shopify Plusへアップグレードし、卸売チャネルを追加する方法がおすすめです。

新しくBtoBストアをオープンする方法やアプリを活用しての運用もあります。Shopifyの場合は自社に合う方法でのBtoB販売を実現できます。

拡張性の3項目で比較

拡張性 カラーミーショップ Shopify
機能追加のしやすさ
外部システムとの連携
デザインの自由度

続いて、拡張性の3項目を比較します。

機能追加のしやすさ

カラーミーショップには60種類以上の機能拡張アプリが用意されています。越境ECなどの販路拡大、受注・在庫管理、配送業務、SNSやメディアの活用、ショップやSNSの分析などさまざまな機能を追加できます。開発された機能は、カラーミーショップを利用している46,000店舗で活用されています。

Shopifyは、数字ではさらに上回る8,000種類以上の機能拡張アプリがリリースされています。標準搭載されていない機能もアプリを導入すれば実装できることがほとんどです。膨大な数のアプリがあるので、求める機能にぴったりのアプリを比較して選べます。ただ、迷う場合はShopifyに精通したパートナーに相談することをおすすめします。

外部システムとの連携

カラーミーショップで外部連携を行う場合「ECコネクター」というアプリが必要になります。導入することで、ネクストエンジンなど、標準連携していない外部システムとの連携や、複雑なデータ連携ができるようになります。

Shopifyでの外部連携はAPIを活用して行えます。このAPI連携ができるアプリも多数リリースされています。

ちなみに、基幹システムとの連携は、ECプラットフォーム問わず難易度が高く、高度な専門知識を要します。ECサイトの要件定義の時点で、基幹システムとの連携が候補に上がる場合は制作会社への相談を検討することをおすすめします。

デザインの自由度

カラーミーショップで、ショップのデザインを変更する場合は、背景や文字の色、サイズなどは「項目編集」から簡単にできます。ただ、より自由にカスタマイズしたい場合はHTML・CSSといったコーディングの知識が必要です。

Shopifyのストアデザインを変更する場合も、レイアウトやカラー、文字色やフォントについては簡単に行えます。ただ、独自性のある凝ったデザインを行う場合はShopifyのテンプレート言語「Liquid」を理解し、コーディングを行わなければなりません。

その他4項目で比較

カラーミーショップ Shopify
売上規模の変化への対応
ヘンダーロックインのリスク
サポート品質
管理画面の使いやすさ

最後にその他4項目の比較結果を見ていきましょう。

売り上げ規模の変化への対応

カラーミーショップはフリープランと3つの基本プラン、さらに上位のプラチナプランと売上規模に合わせたプラン展開があります。

ただ、一つ懸念されるのが、商品登録数が増えた場合にディスク容量を増やすか、上位プランに変更する必要が出る可能性があります。

商品登録自体は無制限ですが、ディスク容量は各プランに応じた上限が設定されています。ディスク容量は、商品登録の他に、画像ファイルやメール容量、テンプレートなどショップにアップロードできるデータ容量になります。容量が満杯になれば、データの削除など対応が必要になり、削除できるデータがなければデータ増量オプションに申し込むか上位プランに変えてディスク容量を増やす必要が出てくるというわけです。

Shopifyは事業規模に合わせて基本プランとShopify Plusのエンタープライズプランが用意されており、変更も簡単に行えます。

ベーシックプランでECサイトを構築し、ECが成長してきた段階で上位プランへステップアップしていくことができます。低コストで始めたい方から、大規模な販売規模のECサイトまで、現在の売上規模と将来を見据えたECサイト構築・運用ができる強みがあります。

ベンダーロックインのリスク

カラーミーショップは、非常にシンプルな設計・機能となっているため、乗り換えの対応は比較的簡単にできます。

Shopifyの場合、拡張アプリを導入しての、機能追加や補修を行うことが多いです。国内外さまざまな企業が開発したアプリを用いるため、特定の企業に頼り切りになるようなことはあまりありません。

Shopify、カラーミーショップのどちらもベンダーロックインのリスクは低いといえます。

サポート品質

カラーミーショップはサポート品質の高さに定評があります。

電話やメールでのサポートを行なっており、返答率は90%以上と非常に高いです。セミナーや勉強会、ネットショップ運営に役立つ資料やYoutube動画も提供しており非常に手厚いサポート体制が整っています。

一方Shopifyは、カナダ発のECプラットフォームということもあり、時折英語力が必要になることがあります。

日本語サポートチームにメッセージもしくはチャットで問い合わせができますが、チャットは時間に制限があり、メッセージは返答が遅くなることがあります。急を要する場合は、英語サポートのチャットに問い合わせるしか手段がないといったシチュエーションの発生が考えられます。

日本語のヘルプページの用意もありますが、少し日本語の表現がわかりにくいときがあります。

このヘルプページで疑問が解決できない場合は、メッセージやチャットでの問い合わせの他に、Shopifyコミュニティで参加者に質問を行い回答を得る方法もあります。

管理画面の使いやすさ

カラーミーショップの管理画面はデフォルトで一通りの基本機能は揃っており、シンプルで使いやすくデザインされています。

2022年12月5日から、カラーミーショップでは管理画面のリニューアルが段階的に行なわれています。外部で行われていた作業の集約やページ遷移の手間など、作業コストを軽減することが目的です。実現すれば、ショップオーナーは軽減されたリソースを商品開発や販促などにあてることができます。

Shopifyの管理画面もシンプルで、直感的に操作を行えます。基本的な設定から、注文・商品・在庫管理や分析機能、販売チャネルの管理、ストアデザインなど機能ごとにまとまっており、慣れればどこに何があるかで迷うことは少なくなるでしょう。

合計10種類のEC構築プラットフォームを比較・評価

TUNAでは、無料でダウンロードできる資料「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」を用意しております。

これからECサイトを運営しようと、ECプラットフォーム選びを行っている方にピッタリな資料です。代表的な10種のプラットフォームを調査し、まとめたものです。

資料に掲載している内容

資料では、10種類のECプラットフォームのカオスマップや、各プラットフォームの特徴、導入をおすすめする方、費用、構築期間の目安を掲載しており、ECプラットフォーム選びが難航している方や、何を基準に選んだらいいか悩んでいる人にぴったりの内容になっています。

10種類のECプラットフォームの機能面を3分類12項目で比較したページも用意しております。比較項目は下記になります。

機能面5項目
  • 決済機能の導入しやすさ
  • OMOへの対応
  • 越境ECへの対応
  • 定期購入
  • BtoB販売
拡張性3項目
  • 機能追加のしやすさ
  • 外部システムとの連携
  • デザインの自由度
その他4項目
  • 売り上げ規模の変化への対応
  • ベンダーロックインのリスク
  • サポート品質
  • 管理画面の使いやすさ

資料に目を通すとわかること

10種類のプラットフォームを比較すれば、どれが自社に合うプラットフォームかを判断する基準がわかります。各プラットフォームの特徴も掲載しているため、長所・短所を考慮した上での選択ができます。

立ち上げ時は、費用の安さに目が行きがちなことが多いです。ただ、あらかじめ要件定義を行なっておき、事業規模をどこまで成長させることを目標とするか、どのような機能を持たせたいかを決めておけば、その結果を合わせての選定ができます。

越境ECを行いたい場合は、海外販売に強いECプラットフォームを選ぶことが必要になります。最初の立ち上げが不安で手厚いサポートを受けつつ、ECサイト運営のファーストステップを踏みたいという希望があればサポート重視の選定になります。越境ECの強さを考えてShopify、サポートを重視してカラーミーショップを選ぶといったように、費用と運営の目的を実現するための機能などを含めた総合的な判断を行えます。

もちろん、今回紹介したShopifyとカラーミーショップ以外のプラットフォームの情報も掲載しています。

ぜひ「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」をダウンロードして、あなたのECプラットフォーム選定にお役立てください!

Shopifyとカラーミーショップの比較まとめ

この記事では、Shopifyとカラーミーショップを比較しました。

カラーミーショップは手厚いサポートに定評があります。国内販売を中心に、費用を抑えつつ、年商数百万〜数千万円規模を狙う事業者におすすめです。

Shopifyは多言語・多通貨対応のため、海外販売を見据えたECサイト運営が可能です。8,000種類以上リリースされている機能拡張アプリもあり、カスタマイズ性が非常に高く、年商5,000万円〜10億円までの売上規模を狙っていくEC事業者におすすめです。

「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」には他8種のプラットフォームの情報もあります。ECプラットフォームを選ぶ際の参考にダウンロードしていただければ幸いです。

また、ShopifyでのECサイト構築をお考えで制作会社に相談したい希望がありましたら、ぜひTUNAまでお問い合わせください!