ShopifyとLINE連携を活用しよう!カゴ落ち対策やCRMを自動化し売上アップに繋げる方法をわかりやすく解説

ShopifyとLINE連携を活用しよう!カゴ落ち対策やCRMを自動化し売上アップに繋げる方法をわかりやすく解説

「Shopifyストアの売上を伸ばしたいけど、メルマガの効果が頭打ち…」「カゴ落ちしたお客様を、ただ見過ごしているのがもったいない」と感じていませんか。また、お客様とのコミュニケーションを手動で行うことに限界を感じ、もっと効率化したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

その解決策として注目されるのが、ShopifyとLINEの連携です。しかし、いざ導入を検討し始めると「どんなShopify LINE連携アプリがあるの?」「設定って難しくない?」「費用はどれくらいかかるんだろう?」といった新たな疑問が次々と湧き出てきて、何から手をつければ良いのか分からなくなってしまうことが少なくありません。

この記事を読めば、ShopifyとLINEを連携する具体的なメリットから、アプリで実現できること、初心者でも迷わない連携方法、そして導入で失敗しないための重要な注意点まで、すべてを理解できます。お客様との関係を深め、売上を自動で伸ばす仕組みづくりの第一歩を、ここから始めましょう。

この記事の結論

まずは無料プランのある「CRM PLUS on LINE」や「Lipify」などを試し、自社の運用に合うか確認する。
最初の自動化施策として、最も費用対効果が高い「カゴ落ち対策LINE通知」から設定してみる。
メッセージ配信は頻度が重要。まずは週1回程度から始め、ブロック率を見ながら調整する。
不明点があれば、日本語サポートが充実している国産アプリの開発元に積極的に問い合わせる。

ShopifyとLINEを連携する4つのメリット|なぜ今やるべきなのか?

ShopifyとLINEを連携させることには、多くのEC事業者が抱える課題を解決する大きな可能性があります。

なぜ今、LINE連携が重要視されているのか、その具体的なメリットを4つのポイントから解説します。

1. 圧倒的なリーチ力と高い開封率でメッセージが届く

最大のメリットは、LINEが持つ圧倒的なユーザー基盤とメッセージの到達率の高さです。

従来のメルマガは、迷惑メールフォルダに振り分けられたり、他の多くのメールに埋もれてしまったりして、開封率が年々低下しています。

一方、日常的に使われるLINEはプッシュ通知でメッセージを知らせるため、ユーザーの目に触れやすく、メルマガに比べて非常に高い開封率を期待できます。

セール情報や新商品の案内など、届けたい情報を確実にお客様の手元へ届けられるのは、LINEならではの強みです。

2. 顧客データを活用した1to1コミュニケーションが可能になる

ShopifyとLINEを連携させると、Shopifyが持つ顧客データ(購入履歴、購入金額、最終購入日など)とお客様のLINE IDを紐付けることができます。

これにより、「特定の商品を購入したお客様にだけ関連商品の情報を送る」「しばらく購入のないお客様に特別なクーポンを配信する」といった、一人ひとりに合わせたパーソナライズされたメッセージ配信が可能になります。

画一的な一斉配信から脱却し、お客様一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションを行うことで、顧客満足度と長期的な関係性(LTV)の向上に繋がります。

3. カゴ落ちなどの機会損失を防ぎ売上を最大化できる

ECサイト運営において大きな課題の一つが「カゴ落ち」、つまり商品をカートに入れたまま購入せずにサイトを離れてしまうことです。

ShopifyとLINEの連携アプリを使えば、カゴ落ちしたお客様に対して「お買い忘れはありませんか?」といったリマインドメッセージをLINEで自動的に送ることができます。

メールでのリマインドよりも気づかれやすく、購入の後押しとして非常に効果的です。

このように、これまで取りこぼしていた売上の機会損失を防ぎ、ストア全体の売上を最大化することができます。

4. 煩雑なマーケティング業務を自動化しコア業務に集中できる

お客様へのフォローアップや販促メッセージの配信など、手動で行うには多くの時間と手間がかかります。

LINE連携アプリを活用すれば、前述のカゴ落ちリマインドや、友だち追加後のステップ配信などをすべて自動化できます。

これにより、マーケティング担当者は日々のルーティンワークから解放され、新商品の企画やデータ分析といった、より戦略的で創造的なコア業務に集中する時間を確保できるようになります。

業務効率化は、事業成長の大きな後押しとなるでしょう。

ShopifyとLINEの連携アプリで実現できる主な機能

ShopifyとLINEの連携は、専用のアプリをインストールすることで、様々な強力な機能を実現できます。

ここでは、多くのShopify LINE連携アプリで提供されている代表的な機能を4つご紹介します。

これらの機能を理解することで、自社のストアで何が実現できるのか具体的にイメージできるはずです。

機能1. LINEログインによる会員登録・ログインの簡略化

「Shopify LINEログイン」は、お客様が普段使っているLINEアカウント情報を使って、あなたのECサイトに簡単に会員登録やログインができるようにする機能です。

お客様は、面倒なメールアドレスやパスワードの入力を省略できるため、新規会員登録のハードルが劇的に下がります

これにより、会員登録時の離脱を防ぎ、コンバージョン率の向上に直接貢献します。

また、一度連携すれば、次回以降はワンタップでログインできるため、リピート購入の促進にも繋がります。

機能2. カゴ落ちした顧客への自動リマインド配信

これは、売上アップに直結する非常に人気の高い機能です。

お客様が商品をカートに入れたまま一定時間が経過した場合、そのお客様のLINEに「カートに商品が残っています」といった内容のメッセージを自動で送信します。

メッセージ内にカートへのリンクやクーポンを付けることで、お客様を購入完了までスムーズに導くことができます。

手動では不可能なタイミングでの的確なアプローチを自動化し、機会損失を最小限に抑えます。

機能3. 顧客の購入履歴に基づいたセグメント配信

Shopifyに蓄積された顧客データを基に、お客様を特定の条件でグループ分け(セグメンテーション)し、そのグループごとに最適なメッセージを配信する機能です。

例えば、以下のようなセグメント配信が可能です。

  • 特定カテゴリの商品を購入したお客様に、関連商品の新着情報を配信
  • 購入金額が高い優良顧客に、限定セールの先行案内を配信
  • 過去3ヶ月間購入がないお客様に、特別な割引クーポンを配信

お客様の興味関心に合わせた情報を届けることで、メッセージの開封率やクリック率を高め、ブロックされるリスクを減らすことができます。

機能4. シナリオに沿ったステップ配信の自動化

ステップ配信とは、特定の起点(トリガー)から、あらかじめ設定しておいた複数のメッセージを、決められたタイミングで順番に自動配信する機能です。

例えば、LINE公式アカウントを「友だち追加」してくれたお客様に対して、以下のようなシナリオを組むことができます。

  1. 友だち追加直後:お礼のメッセージと、すぐに使えるクーポンの送付
  2. 3日後:ストアの人気商品やブランドストーリーの紹介
  3. 7日後:クーポンの利用期限が近いことをリマインド

この機能により、新規顧客との関係構築や、見込み客の購買意欲を高める顧客育成(ナーチャリング)を、完全に自動化することが可能です。

ShopifyとLINEの連携方法を3ステップで解説

「設定が難しそう」と感じるかもしれませんが、ShopifyとLINEの連携方法の基本的な流れは非常にシンプルです。

ここでは、誰でも実践できるよう、連携完了までの手順を3つのステップに分けて分かりやすく解説します。

ステップ1. LINE公式アカウントとMessaging APIの準備

まず、連携の土台となるLINE側の準備を行います。

必要なものは「LINE公式アカウント」です。まだ開設していない場合は、LINE for Businessの公式サイトから簡単に作成できます。

次に、ShopifyアプリとLINEアカウントが情報をやり取りするために必要な「Messaging API」を有効にする必要があります。

これは、LINE Developersという開発者向けサイトで設定を行います。多くの連携アプリでは、設定マニュアルに具体的な手順が記載されているため、それに沿って進めれば問題ありません。

ステップ2. Shopifyアプリストアから連携アプリをインストール

次に、Shopify側での作業です

Shopifyアプリストアにアクセスし、「LINE 連携」などのキーワードで検索します。

「CRM PLUS on LINE」や「Lipify」など、評価の高い様々なShopify LINE アプリが見つかるはずです。

各アプリの詳細ページで機能や料金プランを確認し、自社の目的や予算に合ったアプリを選んで「アプリを追加する」ボタンからインストールします。

多くのアプリには無料プランや無料試用期間が設けられているので、まずは気軽に試してみることをお勧めします。

【ヒント】自社に合ったLINE連携アプリを選ぶ3つのポイント

 

数あるアプリの中からどれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。そんな時は、以下の3つのポイントで比較検討してみましょう。

  1. 目的の機能は揃っているか?:まず「カゴ落ち対策がしたい」「LINEログインを導入したい」など、自社が最も解決したい課題に必要な機能が含まれているかを確認します。
  2. 料金体系は事業規模に合っているか?:多くのアプリは、LINEの友だち数やメッセージ配信数に応じた従量課金制です。自社の顧客規模や配信計画を基に、将来的なコストも考慮して選びましょう。初期費用が不要で、無料プランから始められるアプリが安心です。
  3. 日本語のサポート体制は万全か?:設定や運用で不明点が出た際に、日本語で迅速に対応してくれるサポート体制があるかは非常に重要です。国産アプリや、日本の事業者が提供しているアプリは、この点で安心感があります。

これらの点を総合的に判断し、自社にとって最も費用対効果の高いアプリを選びましょう。

ステップ3. アプリの指示に従い初期設定を完了させる

アプリをインストールしたら、最後のステップとして初期設定を行います。

Shopifyの管理画面からインストールしたアプリを開くと、設定画面が表示されます。

主な設定内容は、ステップ1で準備したLINE公式アカウントとの接続設定です。アプリの画面に表示される指示に従い、LINE Developersで取得した「チャネルID」や「チャネルシークレット」といった情報を入力していきます。

接続が完了したら、カゴ落ちリマインドのメッセージ内容や配信タイミングなど、利用したい機能の具体的な設定を行い、有効化すれば連携は完了です。

ShopifyとLINEの連携に役立つアプリ4選

ShopifyとLINEの連携に役立つアプリを4つご紹介します。ぜひ自社に合うアプリ選びの参考にしてください。

LINE連携におすすめのアプリ4選
  • Lipify
  • CRM PLUS on LINE
  • チャネルトーク
  • おみせコネクト

Lipify

「Lipify」は個人に合わせた細かいサービス提供を行えるアプリです。

ユーザーの行動やこれまでの購入履歴、登録情報を元にパーソナライズしたメッセージを配信できます。顧客ひとりひとりと親密なコミュニケーションをとることができるので、リピーターの獲得による売り上げの向上が見込めます。

料金プランは無料含め6プランと、購入や発送完了、カゴ落ち通知をID連携数無制限で送信できる「定額プラン」が用意されています。定額プランは月額15ドルで利用可能です。

CRM PLUS on LINE

「CRM PLUS on LINE」は、日本製のLINE連携アプリです。

配信対象を絞り込んでのメッセージ配信や商品の発送、LINE連携などをトリガーにしたステップ配信、LINEを用いてのカゴ落ちメッセージ送信などに対応できます。ステップ配信については、Shopify Flowと連携すれば、さらに柔軟な自動配信を行えます。

無料プラン含め、7つのプランが用意されています。無料プランでも標準機能を全て使うことができ、利用期間も無制限でどんなアプリかを試しやすくなっています。

チャネルトーク

「チャネルトーク」はWebチャットやチャットボットを駆使してウェブ接客を行えるアプリです。

LINEやメール、InstagramのDMなどで顧客から届いたメッセージを一元管理できます。画面は使いやすく設計されており、日本語サポートが受けられるのも魅力です。

用意されているプランは無料含め全部で6つです。有料プランには14日間の無料体験期間が用意されています。

おみせコネクト

「おみせコネクト」はLINE連携を行い、顧客データを活用したメッセージ配信が簡単にできるアプリです。

購入や消費の発送をトリガーとしたステップ配信やセグメント配信、再入荷通知、カゴ落ちのリマインドなどをLINEで行えます。LINEメッセージ配信の成果を自動分析する機能も搭載されています。

プランは月額料金がかからないフリープランとベーシックプランの2つに、大規模ストア向けプランを合わせた3つのプラン構成です。大規模ストア向けのアドバンストプランの詳細については問い合わせが必要です。ベーシックプランは成果報酬型のプランになっています。

ShopifyのLINE連携を成功させるための3つの注意点

ShopifyとLINEの連携は非常に強力なツールですが、ただ導入するだけでは成果に繋がりません。

効果を最大化し、思わぬトラブルを避けるために、導入前に知っておくべき3つの重要な注意点について解説します。

1. 目的を明確にしてから導入する

最も重要なのは、「何のためにLINE連携を導入するのか」という目的を明確にすることです。

「リピート購入率を上げたい」「新規顧客の獲得コストを下げたい」「カゴ落ちによる機会損失を減らしたい」など、具体的な目標を設定しましょう。

目的が明確であれば、数ある機能の中から自社に本当に必要な機能は何かを見極めることができ、無駄なコストをかけずに済みます

流行っているからという理由だけで多機能なプランを契約するのではなく、自社の課題解決に直結する機能からスモールスタートすることが成功への近道です。

2. 個人情報の取り扱いルールを遵守する

LINEログインなどを通じてお客様のLINE IDとShopifyの顧客情報を紐付けることは、個人情報を取り扱うことに他なりません。

そのため、個人情報保護法を遵守することが絶対条件です。

具体的には、プライバシーポリシーを整備し、LINEからどのような情報を取得し、それを何の目的で利用するのかを明確に記載し、お客様から適切な同意を得る必要があります。

また、LINEが開発者向けに定めているセキュリティ要件(なりすましを防ぐCSRF対策など)を適切に実装し、情報漏洩を防ぐための安全管理措置を講じる法的義務があります。

お客様からの信頼を損なわないためにも、セキュリティとコンプライアンスには細心の注意を払いましょう。

3. 配信頻度を適切に管理しブロックを防ぐ

自動配信機能は非常に便利ですが、使い方を誤ると逆効果になる可能性があります。

セール情報や新商品案内などをあまりにも頻繁に送りすぎると、お客様に「しつこい」と感じさせてしまい、通知をオフにされたり、最悪の場合ブロックされたりする原因になります。

一度ブロックされてしまうと、そのお客様にメッセージを届ける手段を失ってしまいます

配信は、お客様にとって本当に価値のある情報に絞り、適切な頻度(例えば週に1〜2回程度)に保つことが重要です。

セグメント配信を活用し、お客様ごとに関心の高い情報だけを届けるように工夫することで、ブロック率を抑え、長期的に良好な関係を築くことができます。

まとめ:ShopifyとLINE連携で顧客との関係を次のステージへ

本記事では、ShopifyとLINEを連携するメリットから、具体的な機能、導入方法、そして成功のための注意点までを網羅的に解説しました。

ShopifyとLINEの連携は、もはや単なる販促ツールの一つではありません

お客様一人ひとりと深く繋がり、長期的な信頼関係を築きながら、売上を安定的に成長させていくための戦略的な一手です。

メルマガの効果に限界を感じていたり、日々の手動作業に追われていたりするなら、今こそLINE連携を検討すべきタイミングです。

まずは自社の課題を洗い出し、この記事で紹介したようなアプリの無料プランから試してみてはいかがでしょうか。

自動化によって生まれた時間を活用し、お客様にもっと喜んでもらえるような、新しい価値の創造に取り組んでいきましょう。

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