Shopifyのクーポンを併用することは可能?複数ディスカウントのNGパターンについて解説
Shopifyには「ディスカウント」と呼ばれるクーポン機能が用意されています。
この機能を複数組み合わせることで、お客様がクーポンを併用して利用できるように設定することが可能です。
しかしながら、すべてのクーポンの組み合わせで併用ができるわけではなく、併用が出来るパターンと併用できないパターンが存在している点には注意が必要です。
この記事ではShopifyの公式ヘルプページを参考に、合計7種類のクーポン併用パターンについてわかりやすく解説します。
Shopifyのクーポン併用について知る前に、クーポンの種類について理解しよう
Shopifyにおけるクーポンの併用について理解するためには、前提知識としてクーポンの種類について知る必要があるので覚えておきましょう。Shopifyでは以下にあげる4種類のディスカウント(クーポン)を設定できるようになっています。
- 商品のディスカウント
- 注文のディスカウント
- 配送のディスカウント
- Xを購入するとYをプレゼント
「商品」と「注文」の表現がわかりにくいので補足します。
「商品」のディスカウントとは、特定の商品1つに対して割引を行うクーポンのことを指します。
一方で「注文」のディスカウントとは、商品の種類や個数に関係なく、1度の注文に対して適用させることを指します。一度にまとまった価格の商品を購入いただいたお客様へ10%の割引を行う際などに有効です。
それでは次の章から、以上にあげた4種類のディスカウントを併用できる組み合わせについて紹介していきます。
Shopifyでクーポンを併用できるパターン
基本的に、Shopifyにおいてクーポンの併用ができるケースは「1つの商品に対して、価格が割引されるクーポンが重複しない」という条件を満たします。
1. 商品Aのディスカウントと、商品Bのディスカウントの組み合わせ
まずは「商品」のディスカウントを、2つの商品に併用するパターンです。
例えば、Tシャツ1枚とパンツ1枚をカゴに入れたお客様が、それぞれに10%・20%と計2枚のクーポンを併用するケースが該当します。
2. 商品Aのディスカウントと、配送のディスカウントの組み合わせ
次に「商品」のディスカウントと、配送料無料のディスカウントを併用するパターンです。
例えば、限定商品のTシャツ1枚をカゴに入れたお客様に対して、配送料無料の限定クーポンをお渡しし、併用していただくケースが該当します。
3. 注文のディスカウントと、配送のディスカウントの組み合わせ
最後に「注文」のディスカウントと、「配送」のディスカウントを併用するパターンです。
例えば、合計で20,000円以上の商品をカゴに入れたお客様に対して、配送料無料の限定クーポンをお渡しし、併用していただくケースが該当します。
Shopifyでクーポンを併用できないパターン
Shopifyでクーポンを併用できない場合は、特定の(1種類の)商品に値段の割引が重複して適用されるパターンが該当します。商品のディスカウントと注文のディスカウントを併用する場合も、結果として単一商品価格に重複した割引が適用されることになるため、併用はできません。
なお、1つの商品に重複したディスカウントが設定された場合は、より割引率が大きい方が優先されて適用されます。
1. 単一商品に対して複数のクーポンを適用させる
Shopifyでクーポンを併用できないパターンの1つ目としては、1つの商品に対して複数のクーポンを適用させることです。
例えば、5,000円のTシャツに対して、10%の割引クーポンと20%の割引クーポンを併用して利用することはできません。この場合より割引率の高い20%のクーポンが適用されます。
2. 商品のディスカウントと、注文のディスカウントの組み合わせ
次に、商品のディスカウントと注文のディスカウントの併用もできません。
例えば、5,000円のTシャツと5,000円のパンツをカゴに入れたお客様がいるとします。
このとき、Tシャツに10%の割引クーポンを、注文全体に10%の割引クーポンを併用することはできません。Tシャツに対して2重の割引が適用されてしまうからです。
3. 複数の注文のディスカウント
また、複数の注文のディスカウントを併用することもできません。
こちらも他の組み合わせと同じように、単一の商品に複数の値段割引が適用されることになりますので、併用はできないようになっています。
4. 複数の配送のディスカウント
4つ目に、複数の配送のディスカウントも併用できないようになっています。
これは日本では少ないケースですが、例えば10%と20%の配送ディスカウントを発行していた場合が該当します。
本当に大丈夫?クーポン施策を検討する前に注意しておきたいポイント
Shopifyに限らず、ECサイトにおいてクーポン施策を検討する場合には必ず注意しておきたいことがあります。
- 明確な目的をもってクーポンを発行する(2回目購買率の向上など)
- 許容できない割引金額は設定しない、発行枚数も制限する
- クーポン施策の効果測定ができるように前後データを取っておく
クーポンは販売促進のための有効な施策ですが、考えなしに実行するべきではありません。何のためにクーポンを配布するのか、その目的達成率を計測するためのデータはあるのか、十分に準備をしてから実行するようにしましょう。
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Shopifyでクーポンを併用する方法まとめ
Shopifyでクーポンを併用することは可能ですが、一部併用できないパターンもあるため注意が必要です。あらためてクーポンの併用可否についてまとめますので、ご参考になさってください。
クーポンを併用できるパターン
クーポンを併用できないパターン
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