Shopifyは売れないって本当?失敗しないために担当者が考えるべきこと
Shopifyが売れないと言われるのは、プラットフォーム自体に問題があるのではなく、自社EC化したことによって生まれる4つの理由があるからです。
- ECモールとは違い、自社で集客を行う必要があるから
- 商品の魅力がわかりやすく伝わるECサイトを構築する必要があるから
- 信用される、豊富な決済手段を用意する必要があるから
- リピートしてもらうための販売戦略を立てる必要があるから
したがって、Shopifyで売れない商品はBASEやSTORESなど他のプラットフォームでも売れません。
この記事では「売れるECサイトの構築」に必要な施策や考え方について解説します。Shopifyを活用した自社ECサイトの展開をご検討中の方であれば、ぜひ最後まで記事を読んでくださいね。
Shopifyが売れないと言われる原因は4つある
今回はマーケティングファネルごとに情報を整理し、Shopifyが売れないと言われる理由を紐解いていきます。
- ECモールとは違い、自社で集客を行う必要があるから
- 商品の魅力がわかりやすく伝わるECサイトを構築する必要があるから
- 信用される、豊富な決済手段を用意する必要があるから
- リピートしてもらうための販売戦略を立てる必要があるから
1. ECモールとは違い、自社で集客を行う必要があるから
Shopifyが売れないと言われる理由のひとつは、自社でECサイトへの集客を行う必要があるからです。マーケティングファネルでは「認知(Attention)」の部分が該当します。
例えばインターネット広告の配信や、インスタグラム・TikTokなどSNSへの投稿、検索エンジンを利用したオウンドメディアの運用などが具体的な施策としてあげられます。
よくある失敗事例としては、EC担当者が「Shopifyを導入しさえすれば売上が立つ」となんとなく考えている場合で、集客のためのマーケティング施策を軽視してしまったことが原因で商品が売れなくなってしまう例があります。
自社ECの運用を成功させるためには、立ち上げ初期はECモールとハイブリットで運用することや、専任のマーケティング担当者を採用したり、外部のパートナーを採用したりすることを検討すると良いでしょう。
2. 商品の魅力がわかりやすく伝わるECサイトを構築する必要があるから
Shopifyが売れないと言われる2つ目の理由は、商品の魅力がわかりやすく伝わるECサイトを構築する必要があることです。
マーケティングファネルでいう認知の課題を解決できたとしても、顧客がECサイトに来訪した際に自社の商品の魅力をわかりやすく伝えることができなければ、最終的に購入されることはありません。
また、人は商品を比較・検討した上で購入することが常です。
競合企業が展開しているECサイトがより魅力的なデザインだった場合は「比較・検討」段階で競り負けてしまい、商品が思ったように売れないという事態が発生します。
Shopifyには豊富なデザインテンプレートが用意されていますが、自社で取り扱う商品の特性(機能より見た目が重視される・バリエーションが豊富にある等)によって合わせて適切なテンプレートを選ぶ必要もあります。状況によってはShopifyに強いECサイトの制作会社に委託することも検討しましょう。
3. 信頼されるデザインや決済手段を用意する必要があるから
Shopifyが売れないと言われる3つ目の理由は、商品を提供する国に合わせて信頼されるデザインや決済手段を用意する必要があることです。
一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の2021年の調査では、77.5%もの日本人がECサイト利用時にサイトの「信頼性」に対して不安を感じたことがあると回答したことが明らかになっています。
画像引用元:9割以上の利用者から「セキュリティ対応がずさんなECサイトでの買い物に躊躇」の声
同調査では、運営元が海外の会社だったり、運営元の企業名を知らない場合だと決済に躊躇してしまう方が多いことがわかっています。
また、ECサイトで買い物をするにあたって重視するポイントとして、「運用元の信頼性」と同じレベルで「支払い方法の充実」という項目が重要視されていることもわかりました。
画像引用元:9割以上の利用者から「セキュリティ対応がずさんなECサイトでの買い物に躊躇」の声
実際に、自社ECには顧客側の心理的な事情によって決済のハードルが高くなり、カゴ落ちしてしまうケースが多くあります。
したがって、ShopifyでECサイトを運営する際にはサイト全体のデザイン面や、決済手段など機能面の双方に拘る必要があります。
4. リピートしてもらうための販売戦略を立てる必要があるから
最後に、商品をリピートしてもらうための販売戦略を立てる必要がある点があげられます。
これは「認知」ファネルの課題に似通う部分がありますが、大手モールの場合であれば商品に関するメールや通知は自動的に配信されますが、自社ECの場合だとそういった再販戦略までも内製化する必要が生じます。
具体的には、MA(マーケティングオートメーション)ツールなどを活用したり、カゴ落ちを検知してDMを送信したりするなどの再販施策が該当します。顧客接点を常に保ち続け、ファンになってもらう(=ロイヤルカスタマー化させる)施策を実行する必要があるのです。
Shopifyでの自社EC構築に失敗しないためのポイント
最後に、Shopifyを活用した自社EC構築に失敗しないためのポイントについてご紹介します。
「Shopifyって本当に売れるのかな?」「自社ECサイトを展開したいけど、失敗しないか不安」と懸念されている担当者様なら、ぜひ最後まで記事を読んでくださいね!
- 商品の販売戦略と実行体制を十分に整える
- 売れるECサイトの定石に則ってデザインする
- Shopifyに精通した外部のパートナーに依頼する
1. 商品の販売戦略と実行体制を十分に整える
まずは自社ECサイトにおける商品の販売戦略と、その実行体制を十分に整えましょう。
特に集客面の課題は一番最初に顕在することが多いので、マーケティングチームの拡充や、販売パートナーの採用を検討すると良いでしょう。
また、集客のための施策を継続的に実行する体制を整えることも重要です。
どのような施策を行うか?というHowの部分に目が行きがちですが、長期間に渡ってそれを実行することもハードルが高いため、盤石な体制を構築しましょう。
2. 売れるECサイトの定石に則ってデザインする
次に、Shopifyで作成するECサイトは「売れるECサイト」の定石に倣ってデザインするようにしましょう。
ECサイトの制作に慣れていない社内の担当者が我流で構築するケースが散見されますが、たいていの場合商品が売れなくなり失敗してしまいます。
ECサイトには商品の特性によってデザインの定石が存在します。まずはそれに倣ってミニマムにリリースして、必要に応じて機能拡充していく流れで運用することをおすすめします。
3. Shopifyに精通した外部のパートナーに依頼する
最後に、Shopifyに精通した外部のパートナーに支援を依頼することも検討しましょう。
社内のリソースを使ってShopifyを構築するよりもコストはかかりますが、代理店として数多くECサイトを構築してきたから立場だからこそ知り得るノウハウを享受することができます。
Shopifyを利用したECサイト制作を外部に委託するのであれば、日本で22社(2023年7月現在)が認定されているShopify Plus Partnersのリストにある会社を選ぶことがおすすめです。
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Shopifyが売れないと言われる理由まとめ
Shopifyが売れないと言われるのは、プラットフォーム自体に問題があるのではなく、自社EC化したことによって生まれる4つの理由があるからです。
- ECモールとは違い、自社で集客を行う必要があるから
- 商品の魅力がわかりやすく伝わるECサイトを構築する必要があるから
- 信用される、豊富な決済手段を用意する必要があるから
- リピートしてもらうための販売戦略を立てる必要があるから
これらの理由を総括すると「マーケティング」と「ECサイト制作」の両側面に大きな課題があるということもわかりました。
どちらの課題も、片手間ですぐに解決するような課題ではありません。社内で施策実行するリソースに不安があるなら、ぜひ一度TUNAまでご相談ください!
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