Shopifyに移行し保守管理・運営のコストカットに成功。強固なセキュリティで不正購入も『ゼロ』に 【TUNA×林五】

株式会社 林五
セールスマネージャー : 林 裕之さん / 事業推進部 部長 : 澤田 晋吾さん
Shopifyに移行し保守管理・運営のコストカットに成功。強固なセキュリティで不正購入も『ゼロ』に 【TUNA×林五】

明治23年(1890年)創業。皮革製品の製造・輸入販売において、130年の伝統と歴史を持つ『株式会社 林五(はやしご)』。

2018年までドイツのスーツケースブランドである『RIMOWA(リモワ)』と約40年にわたって協業契約し、日本での普及に大きく貢献した実績も持つ。

今回、以前使っていたECプラットフォームの「保守管理の課題」をきっかけに、TUNAベースのShopifyに移行を実施。

ネックとなっていた課題が解消されたことで、社としてのオンライン事業への取り組みや姿勢も大きく変わったという。

今回は、『HAYASHIGO ONLINE STORE』を運営する株式会社林五・澤田氏と林氏にお話を伺った。

 

── 鞄とか財布の卸しをメイン事業とされていらっしゃるとのことですが、直販のECに力を入れたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

澤田:大きなきっかけは、やはりコロナですね。もともとECサイト自体はあったのですが、あまり力を入れて運営していなかったんです。それがコロナが流行り出して、卸し先の契約店舗にもお客様が来なくなってしまって…。『やっぱり直接お客様に商品をお届けできる自社ECが大事だね』となって、ようやく本腰を入れて取り組むことになりました。

 

── 今回、TUNAでサイトをShopifyへ移行しようとなった経緯はどのようなものだったのでしょうか?

澤田:以前はサーバーもカートも他社さんの管理下にある状態だったのですが、その保守管理コストが高くて悩んでいたんです。ちょっとサイトの編集をするときにも、都度依頼をしないといけない。都度費用がかかる上に、ベンダーさんが忙しい状態だと、スピード感も期待どおりにはならないというところがネックでした。あとはデザイン的にも機能的にも古かったので、今のトレンドには合っていないなと。
Shopifyは機能も豊富に揃っているということを噂には聞いていたので、本腰を入れて直販を伸ばしていくには、Shopifyに移行するしかないんじゃないかとは思ってはいました。
そこで実際、構築コストってどのぐらいかかるんだろう?と。TUNAさんだけではなく他の制作会社さんにも見積もりをお願いしていたんです。すると、やっぱり1000万円を超える金額だったりしたんですよね。他社と比べた時のTUNAさんの『導入コストの低さ』はすごく魅力的でした。

 

── 構築が始まってみて、TUNA側の対応などはいかがでしたか?

澤田:丁寧かつ、スピード感を持って構築していただいたなという印象です。事前にテンプレートを見せていただいていたので、仕上がりのイメージにギャップがなく安心してお任せできましたね。あとは、商品ページのデザインで少しカスタマイズが必要になりそうな部分があったんです。『THE EC缶』のテンプレートだけでは実現できなかった部分だったのですが、そこに関してもこちらの要望に沿えるよう柔軟性を持って対応いただけて、すごく有り難かったですね。

 

 

── サイトローンチ後、実際に運営してみていかがでしょうか。移行前と比べて、課題となっていた保守管理や運営部分でのコストカットなどは感じていますでしょうか?

澤田:コストカットの面でいうと、移行前のサイトでネックになっていた保守管理費用やツールの費用が大幅に削減できましたね。あとは、自分たちでデザインを調整したりちょっと凝ったコンテンツをアップしたりもできるようになって、サイトの編集費用もかからなくなりました。

林:アクセス情報などのデータ関連が自動で通知されてくるのもいいですね。他にもShopifyのダッシュボードで大体知りたい情報が出ているので、運営する時の参考にしています。
もう1つ大きなメリットでいうと、Shopifyのセキュリティが高いおかげで不正注文を防止できるようになったというところですね。

 

── 以前は不正購入などが頻繁に起こっていたのでしょうか?

林:『RIMOWA』などは単価が高いので、不正購入がとても多かったんですよ。具体的にはクレジットカードを他人になりすましで使われてしまう、といったものです。

澤田:以前は注文が来ました、じゃあ送ります、という流れで特にチェックせず発送していたんです。結局、カード会社から連絡がきてそれが不正購入だと分かると、弊社は泣き寝入りの状態ですよね。しかも、購入金額を弊社が返さないといけない。

林:Shopifyに乗り換えることで不正購入がどういう風に防げるのかなと半信半疑だったのですが、今のところ発生は『ゼロ』ですね。注文が来た時点で『このカードは不正利用のリスクが高いです』といったアラートをShopifyが出してくれるので、そういう場合はこちらからキャンセルするようにしています。

澤田:以前は『RIMOWA』のブランド認知度が高くて、サイトの施策を頑張らなくてもある程度は売れてしまうという状態だったのも、会社としてECのノウハウが蓄積されていかない要因になっていたと思います。以前のサイトはとにかく売上を作るためにセールもする、ポイントもいっぱいつける、といった方向性だったんです。
そういうことはやめて、今はきちんと商品の良さを伝えて販売していくスタンスに変わりました。Shopifyに移行したことによって、社内のみんなの意識も変わってきましたね。

 

── Shopifyに移行したことで、社内の方針自体も変わってきたというのは大きいですね!

林:以前よりも頭を使って運営するようになりましたね。売りたいものが決まったら、必要な写真もそうですし、商品説明もそうですし、ちゃんと用意するようになりました。やることが多くて大変ではあるのですが(笑)
まだまだ『戦略』と呼ぶには乏しいですが、よりよいECサイトになるよう日々考えながら運用しています。

澤田:我々も手探りをしながらですが前に進めているので、同じように駆け出しの事業者の方にとって参考になるインタビューになったのではないかなと思います。

 

 

 

【株式会社 林五】

明治23年(1890年)創業。皮革製品の製造・輸入販売において、130年の伝統と歴史を持つ老舗鞄メーカー。オンラインショップでは、一世紀以上日本の鞄文化を支えてきた林五が厳選する財布やバッグなどのラインナップをバリエーション豊富に展開している。
公式オンラインストア:https://hayashigo-store.com/

<株式会社 林五>
本社所在地:大阪市中央区南船場4丁目11-19 心斎橋鉄田ビル8階
代表者  :代表取締役 石見健
Webサイト:https://www.hayashigo.co.jp/