【2024年版】ShopifyとBASEはどちらを選ぶべき?機能ごとに比較
ECサイトを開設するときのプラットフォームにはさまざまなものがあり、どれを選べばよいか迷ってしまうことがあります。
「ShopifyでECサイトを開設する予定だけど、本当にいいのかな」「Shopifyに似たECサイトプラットフォームと比較して、納得してから決めたい」と思うこともあるでしょう。
そこで本記事では、Shopify・STORES・BASEの特徴・費用・機能を解説し、メリット・デメリットを紹介していきます。
Shopify・STORES・BASEの特徴を比較
ECサイトを開設するときに利用可能なECサイトのプラットフォームには、Shopify・STORES・BASEの3つがあります。まずは、それぞれのサービスの特徴を詳しく解説します。
Shopifyの特徴
Shopifyは、世界で広く利用されているカナダ発のeコマースプラットフォームです。使いやすいインターフェースで、独自ドメインが使用でき、SEOやSNS連携機能も充実しています。
サードパーティにより拡張機能となるアプリが数多く開発されているため、ビジネスにあわせて柔軟にカスタマイズできるのが圧倒的な強みです。
また、Shopifyはセキュリティレベルが他のプラットフォームよりも高く、安全性の高い取引が可能な環境が整っています。さらに、ECサイトを構築する上でサーバーの安定性は重要なポイントですが、大量注文が短時間で入っても耐えうる強靭なサーバーを持っているのも特筆すべき点です。
Shopifyは、独自のデザインでブランドイメージを確立し、セキュリティ性やサーバーの安定性も高い環境下で本格的にECサイトを運営したい人に向くプラットフォームといえるでしょう。
STORESの特徴
STORESは、SNSを操作するような感覚で簡単にECサイトを開設できるeコマースプラットフォームです。無料で使い始めることができ、商品登録や決済方法の設定も非常に簡単で、開設のための専門知識は必要ありません。
また、デザインテンプレートが豊富にあるため、自社のブランドイメージに合ったショップデザインを選ぶことができます。
SEO機能やSNS連携機能など、集客に必要な機能も充実しています。さらに売上データや顧客データの分析ツールも使用可能です。STORESは、店舗運営をスムーズに進められる機能が揃ったプラットフォームだと言えます。
BASEの特徴
ECサイトBASEは、誰でも簡単にECサイトを開設できるeコマースプラットフォームです。初心者向けに作られており、専門的な知識がなくても直感的に操作して、商品を出品・販売できます。
また、無料で店舗を開設でき、手数料も販売時のみにかかるという仕組みをしているため、初期投資にかかる費用を抑えられるのも強みです。
デザインテンプレートが豊富にあり、SEO機能や各種決済手段のサポート等も備わっているため、スモールビジネスを始めたい人にとって、BASEは利便性の高いプラットフォームだと言えます。
Shopify・STORES・BASEの費用を比較
ECサイトのプラットフォームを選ぶときには、開設・運営にかかる費用を比較することも重要です。Shopify・STORES・BASE、3社のプラットフォームでECサイト運営にかかる費用を、下表にまとめました。
Shopify | STORES | BASE | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額料金 |
3日間無料 |
無料プラン:0円 |
無料プラン:0円 |
決済手数料 | 3.25%~3.4% |
無料プラン:5% |
無料プラン:3.6%+40円 |
振込手数料 |
Shopifyペイメント利用時:無料 |
275円 | 250円 |
事務手数料 | ー |
1万円未満:275円 |
2万円未満:500円 |
サービス利用料 | ー | ー |
無料プラン:3% |
入金サイクル |
5~11日 | 月末締め翌月払い | 申請後10営業日 |
(※1)米ドル
Shopify・STORES・BASEは、いずれも無料でショップ開設が可能です。運営にかかる費用には、月額料金・決済手数料と各種手数料があり、選ぶプランによって費用は異なります。
商品が売れたときの決済手数料や、売り上げ金の入金サイクルにも違いがあるため、比較して自社にあったサービスを選びましょう。ここからは、Shopify・STORES・BASEそれぞれの料金設定を詳しく解説していきます。
Shopifyの料金設定
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額手数料(※1)(※2) | $33 | $92 | $399 |
決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
外部決済サービス利用時の振込手数料(※3) | 2% | 1% | 0.5% |
(※1)表記は米ドル
(※2)年払いの場合、月額手数料は25%オフ
(※3)Shopifyペイメントの利用時は無料
BASEとSTORESには無料プランがありますが、Shopifyにはありません。ベーシック・スタンダード・プレミアムの3プランです。また、3日間の無料体験ができ、無料期間の終了後にプランを選ぶことができます。どのプランを選ぼうか迷っている企業にとっては、使用感を試せる嬉しいサービスです。
そして、年払いをする場合は最初の1ヵ月は$1で利用でき、2ヵ月目以降の月額手数料は25%オフとなるため、お得に利用できます。なお、Shopifyペイメントという独自の決済サービスを利用すると、いずれのプランでも振込手数料は無料です。
STORESの料金設定
プラン | フリー(無料) | スタンダード(有料) |
月額手数料 | 0円 | 2,980円(税込) |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
振込手数料 | 275円 | 275円 |
事務手数料 |
1万円未満:275円 |
1万円未満:275円 1万円以上:無料 |
STORESの料金プランには、フリー(無料)とスタンダード(有料)の2種類があります。月額手数料の他に、運営にかかる費用は、決済手数料・振込手数料・事務手数料です。決済手数料は商品が売れたときにかかる手数料で、無料よりも有料プランのほうが月額手数料は低く設定されています。
途中でプランの変更もできるため、ショップの立ち上げ時には無料プランを選び、順調に売上が伸びてきたら有料プランに切り替えることも可能です。STORESの公式サイトでは、月に15万円以上の売上がある場合に、有料プランを推奨しています。
なお、有料プランは、クレジットカード払いをすると初月無料や割引が適応され、お得に利用できるのも嬉しいポイントです。
BASEの料金設定
プラン | フリー(無料) | グロース(有料) |
月額手数料 | 0円 | 5,980円(税込) |
決済手数料 | 3.6%+40円 | 2.9% |
振込手数料 | 250円 | 250円 |
事務手数料 |
2万円未満:500円 |
2万円未満:500円 2万円以上:無料 |
BASEの料金プランは、フリー(無料)とグロース(有料)の2種類です。無料プランは月額の運営費用もかかりませんが、商品を売れたときにかかる手数料が高めに設定されています。
決済手数料とサービス手数料をあわせて6.6%+40円がかかり、BASEの有料プランや他のサービスと比較しても高いことを理解しておきましょう。
Shopify・STORES・BASEの機能を比較
ECプラットフォームを選ぶときには、機能を比較することも重要です。ここでは、以下の2つに分けて、Shopify・STORES・BASEを比較していきます。
- カスタマイズ性
- 海外対応
それぞれの項目を、詳しく見ていきましょう。
カスタマイズ性
Shopify | STORES | BASE | |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
商品画像/ビデオ |
商品画像:1画像最大20MB |
商品画像:15枚/30枚 | 商品画像:1アイテム20枚まで |
独自ドメイン | 〇 | 〇 | 〇 |
SSL | 〇 | 〇 | 〇 |
HTML・CSS編集 | 〇 | × | 〇 |
テンプレート |
無料:12種類 |
無料:48種類 |
無料:11種類 |
(※1)2023年5月現在
ショップデザインの自由度で選ぶなら、Shopifyがおすすめです。ShopifyとBASEはHTML・CSS編集か可能で、テンプレートやデザインパーツだけでなく独自のデザインを実現しやすいと言えます。
また、大きな差があるのが、テンプレートの数です。無料で選べるテンプレート数はSTORESが最も多く48種類ですが、有料を含めたテンプレート数でいうとShopifyに軍配があがります。130種類以上ものテンプレートから選べるため、幅広い選択肢の中から自社にあったデザインを選びたい企業におすすめです。
海外対応
Shopify | STORES | BASE | |
言語対応 |
英語・日本語・中国語・ポルトガル語など |
英語/日本語 | 英語/日本語 |
海外配送 | 〇 | 〇 | 〇 |
対応通貨 | 22種類 | なし | 最大34種類 |
PayPal決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
海外に向けて事業を展開していきたいなら、ShopifyかBASEをおすすめします。Shopifyは英語・日本語をはじめとした21の言語で表記可能です。通貨はShopifyが22種類、BASEはアプリを追加することで、最大34種類まで対応しています。
Shopify・STORES・BASEの集客・販促機能を比較
ECサイトの開設を考えたときには、プラットフォームの集客・販促機能についても事前に確認しておきたいものです。ここでは、以下2つに分けて、Shopify・STORES・BASEの機能を比較していきます。
- 集客機能
- 販促機能
それぞれの項目を、詳しく見ていきましょう。
Shopify | STORES | BASE | |
Web広告出稿 | 〇 | ー | 〇 |
SNS連携 | shopifyは使用するテーマに準ずる | Twitter |
Twitter LINE公式 Ameba TikTok note |
ブログ作成 | 〇 | 〇 | 〇 |
集客機能で選ぶなら、SNS連携が多くWebの広告出稿も可能な、BASEがおすすめです。SNS連携機能では、ECサイトで販売している商品を、InstagramやFacebookで紹介することも容易に行えます。
BASEは、連携できるSNSが多いという特徴があります。一方で、ShopifyはRedditやLinkedInなど、海外で普及しているSNSにも連携できるため、ショップで取り扱う商品によっては、Shopifyのほうが向いていることもあるでしょう。
販促機能
Shopify | STORES | BASE | |
メルマガ配信 | 〇 | 〇 | 〇 |
クーポン発行 | 〇 | 〇 | 〇 |
カゴ落ち | 〇 | ー | 〇 |
アップセル・クロスセル | 〇 | ー | ー |
ショップの売上を向上させるには、販促機能の有無も重要です。販促機能で選ぶならShopifyがおすすめです。Shopify・STORES・BASEの3社とも、メルマガ配信やクーポンの発行など、基本的な機能は備えています。
しかし、より売上を伸ばすためには、高度な販促機能を持つプラットフォームを選ぶのも1つの方法です。例えば、Shopifyにあるカゴ落ち機能は、ユーザーが商品をカートに入れたものの購入に至らなかった場合に自動でメールを送ることができ、購入を後押しできます。販促機能の内容をよく確認し、必要な機能を備えたサービスを選びましょう。
Shopify・STORES・BASEのメリット・デメリットを比較
ここまで、各ECサイトプラットフォームには、費用や機能などさまざまな違いがあることを解説しました。自社との相性を見極めるためにも、Shopify・STORES・BASEのメリット・デメリットを比較しましょう。
Shopifyのメリット・デメリット
【メリット】
- デザインや機能のカスタマイズ性が高く、自由にサイト構築ができる
- 海外発送・多言語・海外通貨対応で越境ECに向いている
- 専用のアプリで機能を拡張できる
- 高度な集客・販促機能が備わっている
【デメリット】
- 月額料金の無料プランがない
- 日本語サポートが不十分な場合がある
STORESのメリット・デメリット
【メリット】
- 月額使用料の無料プランがあり、運営費用を抑えられる
- 国内での事業展開に向いている
- 操作が簡単で初心者でも簡単にECサイトを開設できる
【デメリット】
- 機能のカスタマイズ性があまりない
- 多言語表記が不可能で海外への販売には不向き
- 入金サイクルが長い
BASEのメリット・デメリット
【メリット】
- 月額使用料無料のプランがあり、運営費用を抑えられる
- 多数のSNSと連携可能で集客しやすい
- ユーザー数が多く、情報が手に入りやすい
【デメリット】
- 手数料が他サービスに比べて高い
- カスタマイズするにはHTMLやCSSなどの専門知識が必要
TUNAでは、他のカートからShopifyへの移行を支援させていただいた事例のインタビューを紹介しています。よろしければご覧ください。
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まとめ
本記事では、Shopify・STORES・BASEの特徴・費用・機能を解説し、メリット・デメリットを紹介しました。ECサイト開設のプラットフォームは、それぞれ特徴が異なります。また、ECサイトは開設後の集客や販促活動が欠かせません。必要な機能を精査し、自社にあったプラットフォームを選びましょう。
なお、ECサイト構築のパッケージ商品TUNAのTHE EC缶は、ShopifyでのECサイト開設をサポートします。TUNAの経験豊富なEC専門家達は、多様なジャンルのビジネスにあったサイトの構築が可能です。ShopifyでオリジナリティあふれるECサイトを開設したいときは、ぜひTUNAに相談してください。
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