Shopifyストア分析の使い方を解説!データを売上改善に活かす5つの視点
Shopifyのストア分析は、管理画面の「ストア分析」からアクセスでき、ダッシュボード・レポート・ライブビューの3機能で売上・集客・顧客行動などのデータを確認できます。どこから来た訪問者が買い、どこで離脱しているのか。その全体像を把握することが、Shopifyで売上を伸ばすための第一歩です。
ストア分析はすべてのShopifyプランで利用できますが、使えるレポートの種類はプランによって異なります。Basicでは基本レポートのみ利用可能で、Growプランになるとプロフェッショナルレポートが追加され、Advancedではカスタムレポートビルダーが使えるようになります。この記事では、各レポートの役割から、データを売上改善に活かす具体的な着眼点まで順を追って解説します。
私たちTUNAは、国内上位1%のShopify Plusパートナーとして、ECサイト構築からデータ活用によるグロース支援までをワンストップで提供しています。この記事では、その知見をもとにShopifyの分析機能を実務で活かす方法を整理しました。
Shopifyストア分析の3つの機能

Shopifyの管理画面で「ストア分析」を開くと、ダッシュボード・レポート・ライブビューの3つの機能が用意されています。それぞれの役割は異なり、「今のストアの状態を一目で把握したい」「特定の指標を詳しく掘り下げたい」「今リアルタイムで何が起きているかを知りたい」という3つの異なる問いに対応しています。
3つを使い分けることで、日常の状態確認から深い分析まで、段階的にデータに向き合えます。各機能が何を見るためのものかを整理しておきましょう。
1. ダッシュボード(主要KPIの一覧表示)
ダッシュボードは、ストアの健康診断画面として位置づけられます。毎朝確認すれば、ストア全体の状態を素早く把握できる場所です。
表示される主要指標には、総売上・セッション数・コンバージョン率(CVR)・平均注文額・リピーター率などが含まれます。各カードには前期間との比較が自動表示されるため、先週と比べて売上が上がったか下がったかを数値と割合の両方で確認できます。

また、表示するカードは追加・削除・並べ替えによってカスタマイズが可能です。自分のストアで特に注視したい指標を優先して並べることで、毎日の確認作業をより効率化できます。
2. レポート(指標ごとの詳細分析)
レポートは、指標ごとに深掘りするための詳細分析画面です。ダッシュボードで「何かがおかしい」と気づいた後、その原因を探るために使うのがこの機能です。
売上・集客・行動・顧客・在庫・マーケティングなど10種類以上のレポートが用意されており、それぞれで詳細なデータを確認できます。各レポートの具体的な内容と活用場面については、次のセクション「主要レポートの種類と目的別の活用場面」で整理します。
プランによって使えるレポートの範囲が変わる点は重要です。Basicでは基本レポートのみが対象で、Growプランになると「初回購入顧客とリピーター顧客の販売動向を比較したり、国別の購入データを確認したりして、サイト改善に役立てることが可能」なプロフェッショナルレポートが加わります。Advancedプランではカスタムレポートビルダーが利用でき、「Web広告やSNSなどの流入経路の分析をして、マーケティング施策の改善に活かすことが可能」になります。
自分のプランで何が使えるかを確認した上で活用しましょう(参考:Shopifyの料金プラン比較)。
3. ライブビュー(リアルタイムの訪問状況)
ライブビューは、ストアの「今」を見るための機能です。現在の訪問者数・閲覧されているページ・アクセス元の地域をリアルタイムで確認できます。
セール開始直後やキャンペーンのメール配信後など、アクセスが集中するタイミングでの反応を即座に把握できる点が特徴です。キャンペーンが予定通りに集客できているかを施策中に確認したい場合に重宝します。
主要レポートの種類と目的別の活用場面

Shopifyのレポートは10種類以上あり、すべてを網羅的に見ようとすると時間だけが過ぎてしまいます。大切なのは「何を知りたいか」という目的から逆算してレポートを選ぶことです。
ここでは、目的別に3つのグループへ整理して紹介します。売上・収益を把握するグループ、集客とマーケティング効果を測るグループ、そして顧客理解と運営管理に役立つグループです。
売上・収益を把握するレポート
「いくら売れたか」「実際の収益はどうか」を確認する目的では、売上レポート・財務レポート・利益率レポートが中心になります。
売上レポートでは、商品別・期間別・チャネル別の売上データを確認できます。どの商品がいつ・どの経路で売れたかを細かく把握でき、売れ筋と不振商品を比較する際に活用できます。
財務レポートでは、総売上から割引・返品・税金・決済手数料を集計した数値を確認できます。売上高だけでなく、実際に手元に残る金額に近い数値を把握したい場合に参照するレポートです。
利益率レポートは商品原価の手動入力が前提になります。原価を正確に登録しておけば、商品ごとの粗利率が可視化されるため、値引き施策や仕入れ判断の材料として使えます。
集客とマーケティング効果を測るレポート
訪問者はどこから来て、何をして帰ったのか。「どの施策が効いたか」まで含めて把握するのが、集客・マーケティング・行動レポートのグループです。
集客レポートでは、検索・SNS・ダイレクトなどの流入チャネル別にセッション数とCVRを確認できます。セッション数が多くてもCVRが低いチャネルと、逆にセッション数は少なくてもCVRが高いチャネルを比較することで、投資配分の判断材料が得られます。
マーケティングレポートでは、広告・メール・クーポンなど各施策の効果を追跡できます。どのキャンペーンが売上に貢献したかを振り返る際に参照します。
行動レポートでは、訪問者のページ遷移・カートへの追加率・チェックアウトへの移行率を追跡できます。「カートに追加→チェックアウト→購入」の各ステップの遷移率は、この後の「分析データを売上改善に活かす5つの視点」で改善の視点として深掘りします。
顧客理解と運営管理に役立つレポート
売上データの裏にあるのは、一人ひとりの顧客の行動です。「誰が買ったか」「在庫は足りているか」「注文の処理状況は」という問いに答えるのが、顧客・在庫・注文レポートのグループです。
顧客レポートでは、新規顧客とリピーターの比率・コホート分析・予測購買力を確認できます。コホート分析は、同じ時期に初めて購入した顧客群がその後どのくらいリピートしているかを時系列で追うもので、リピート施策の効果測定に活用できます。このコホート分析の読み方については、この後の「顧客コホートでリピート施策の効果を追う」で詳しく取り上げます。
なお、顧客レポートの高度な機能はGrow以上のプランで利用できます。
在庫レポートでは、商品別の在庫数推移や月末時点のスナップショットを確認できます。売れ筋商品の欠品リスクや、動きの遅い商品の過剰在庫を事前に検知するために活用します。
注文レポートでは、注文の処理状況・配送状況・キャンセル率などを把握できます。オペレーションの問題点を早期に発見したい場合に役立ちます。
分析データを売上改善に活かす5つの視点

レポートの種類と機能を理解した次のステップは、数字を実際の改善アクションに変換することです。ストア分析を紹介する記事の多くは「レポートの種類一覧」で終わりますが、本セクションでは「その数字をどう読み、何をするか」に焦点を当てます。
各視点は「見る指標→読み方→アクション例」の流れで構成しています。
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見る指標を目的から逆算して絞る
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期間比較とセグメント分割で変化をつかむ
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カート離脱ポイントから成果の出やすい箇所を見極める
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集客チャネル別CVRで広告費配分を見直す
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顧客コホートでリピート施策の効果を追う
1. 見る指標を目的から逆算して絞る
ストア分析を使い始めたばかりのころ、陥りやすい失敗があります。「すべてのレポートを一通り見ておこう」と考えて、データの量に圧倒され、結局何も行動に移せないというパターンです。
分析で大切なのは、先に目的を決めてから指標を絞ることです。目的と指標の対応関係を整理すると、たとえば次のようになります。CVRを改善したいなら行動レポートのカート遷移率を見る。

リピート率を高めたいなら顧客コホートを見る。広告費の配分を最適化したいなら集客チャネル別CVRを見る。
1つの目的に絞ることで、確認すべきレポートが1〜2種類に絞られ、そこから仮説を立てて施策に落とし込むまでの道筋が見えやすくなります。
2. 期間比較とセグメント分割で変化をつかむ
絶対値の数字だけを見ていると、改善しているのか悪化しているのか判断がつきません。売上が100万円という数字は、先月より20%増えているのか10%減っているのかによって意味がまったく異なります。
前月比・前年比の期間比較を使うと、改善の兆しや悪化の兆候を早期に捉えられます。特に前年比は、季節変動の影響を除いた本来の成長率を確認するために有効です。
さらに、セグメント分割を組み合わせると全体平均に隠れた問題を発見できます。たとえば全体のCVRは横ばいでも、デバイス別に分解するとモバイルだけ大幅に低下している、流入元別に見るとSNSからの購入率が先月の半分になっている、といった具体的な問題箇所が浮かび上がります。
3. カート離脱ポイントから成果の出やすい箇所を見極める
ECサイトにおけるカート離脱は、避けられない課題です。Baymard Instituteの調査によると、ECサイトの平均カート離脱率は70.22%に達します(50件の異なる調査に基づく集計値)。10人が商品をカートに入れても、実際に購入するのは3人にも満たないのが現実です。
重要なのは、「離脱している」という事実を知ることではなく、「どのステップで最も多く離脱しているか」を特定することです。行動レポートで「カートに追加→チェックアウト開始→配送先入力→支払い入力→購入完了」の各ステップの遷移率を確認します。

最も離脱が多いステップを見つけたら、そこに集中して改善策を検討します。たとえばチェックアウト開始率が低い場合は、商品ページの訴求力や送料・配送期間の表示が問題の可能性があります。支払い入力ステップでの離脱が多い場合は、対応している決済手段の種類や入力フォームの使いやすさを見直す余地があります。
全体を少しずつ改善するよりも、最大の離脱ポイントに絞って手を打つ方が、早く成果が出やすくなります。
4. 集客チャネル別CVRで広告費配分を見直す
自分のストアのCVRが高いか低いかを判断する基準として、ベンチマークデータが参考になります。LittleDataが2023年に2,800のShopifyサイトを対象に行った調査によると、Shopifyストアの平均CVRは1.4%で、上位20%のストアは3.2%以上、上位10%は4.7%以上を達成しています(出典:LittleData「Average ecommerce conversion rate for Shopify」2023年)。
全体のCVRだけを見ると、本来あるべき判断を誤ることがあります。たとえば全体CVRが1.4%でも、メール経由のCVRが5%、Instagram広告経由が0.3%だとしたら、広告費の配分はどうあるべきでしょうか。
集客レポートでチャネル別にCVRを分解すると、「CVRが高いのにセッション数が少ないチャネル」が見つかることがあります。そのチャネルへの投資を増やすことで、広告費を増やさずにROASを改善できる可能性があります。逆に、セッション数は多くてもCVRが著しく低いチャネルは、ランディングページや訴求内容の見直しが先決です。
5. 顧客コホートでリピート施策の効果を追う
顧客コホート分析では、同じ時期に初めて購入した顧客群がその後どのくらいリピートしているかを時系列で追えます。縦軸が初回購入月、横軸が経過した月数、各セルの値がリピート購入率という構造です。
コホートの数値を月を追って見ていくと、施策の効果が浮かび上がります。メルマガやLINE公式アカウントなどのリピート施策を始めた月のコホートから、リピート率が上昇していれば、その施策が機能している証拠です。逆に、特定の月から数値が下がり始めていれば、その時期に何らかの変化があった可能性を探るシグナルになります。
分析の読み方は理解できても、「そこから先の施策設計や実行をどう進めるか」に壁を感じる場合もあります。分析から施策実行までを一気通貫で進めたいなら、Shopify運用の専門家に相談するのも選択肢の一つです。私たちが運営するTUNAでは、データ分析を起点にした改善施策の設計から実行まで支援しています。
標準分析を補うおすすめアプリ2選

Shopify標準のストア分析は便利ですが、いくつかの限界もあります。アトリビューションはラストクリックのみに対応しており、SNS広告やディスプレイ広告など購買前に複数回接触するチャネルの間接的な貢献が見えにくい構造です。また、カスタムレポートはAdvancedプラン以上が前提で、Basic・Growプランでは利用できません。
顧客セグメントの自動追跡機能も標準では限定的です。
こうした限界を補うShopifyアプリを2つ紹介します。顧客セグメントの可視化に強いECPowerと、広告アトリビューションと利益分析に特化したJuicyで、用途が異なるためストアの課題に合わせて選択できます。
1. ECPower(顧客セグメントの可視化)
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項目 |
内容 |
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運営会社 |
ECPower |
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サービス種別 |
Shopify向け顧客分析・セグメントCRMアプリ |
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主な利用者層 |
顧客のLTV・リピート率を可視化したいShopifyストア運営者 |
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主な機能 |
顧客セグメント自動分類、LTV・AOV・リピート率の自動追跡、セグメント別の行動分析 |
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料金 |
Free(永久無料)/ Starter $80/月(最大5,000アクティブ顧客)/ Growth $240/月(〜20,000顧客)/ Scale $400/月(〜100,000顧客) |
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Shopify App Store評価 |
5.0 / 5.0(16件、100%が5つ星) |
ECPowerは、顧客をセグメントに自動で整理し、LTV(顧客生涯価値)・AOV(平均注文額)・リピート率を継続的に追跡できるアプリです。標準の顧客レポートでは見えにくい「優良顧客層」「離脱リスクのある顧客層」といった区分けを自動化できます。
特に注目したいのは、永久無料のFreeプランが用意されている点です。初期コストゼロで顧客分析を始めてみて、効果を確認してから有料プランへ移行するという進め方ができます。Shopify App Storeでの総合評価も5.0満点と高く、導入実績の信頼性を確認できます。
2. Juicy(広告効果と利益の計測)
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項目 |
内容 |
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運営会社 |
Juicy |
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サービス種別 |
Shopify向け広告アトリビューション・利益分析アプリ |
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主な利用者層 |
Meta・Google等の広告を複数運用しているShopifyストア運営者 |
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主な機能 |
Meta・Google・Pinterest・TikTok広告のアトリビューション追跡、商品別実利益計算、統合ダッシュボード |
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料金 |
Free(月50注文まで)/ Starter $29/月(月500注文まで、14日無料トライアル)/ Advanced $49/月(注文数無制限、14日無料トライアル) |
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Shopify App Store評価 |
4.9 / 5.0(52件、98%が5つ星) |
Juicyは、広告アトリビューション追跡と商品別の実利益計算を1つのダッシュボードに統合するアプリです。標準分析のラストクリックアトリビューションでは追いきれない、SNS広告やディスプレイ広告の間接的な貢献をより正確に計測できます。
Meta・Google・Pinterest・TikTokの広告データを一元管理できるため、複数チャネルを横断した広告効果の比較がしやすくなります。商品ごとの実利益も計算できるので、「売れているが利益が出ていない商品」を見つける用途にも活用できます。月50注文まで無料で使えるため、小規模ストアでも気軽に試せます。
Shopifyストア分析の活用まとめ

ストア分析の3機能はそれぞれ役割が異なり、ダッシュボードで全体を把握し、レポートで原因を深掘りし、ライブビューでリアルタイムの動きを確認する使い分けが基本です。レポートは目的別に3グループで整理でき、プランによって使える範囲も変わります。改善につなげるには、目的→指標を絞る→期間比較とセグメント分割→カート離脱・チャネルCVR・コホートの5つの視点が道標になります。
標準分析で不足する顧客セグメントや広告アトリビューションの部分は、ECPowerやJuicyで補えます。
私たちTUNAでは、Shopifyのデータ分析を起点にした売上改善施策の設計から実行までをワンストップで支援しています。ストア分析の読み方や施策への落とし込みにお悩みの方は、TUNAにご相談ください。
分析はゴールではなく、改善サイクルの入口です。まず1つの目的を決め、対応するレポートを週1回確認する習慣から始めてみてください。目的→指標→仮説→施策→検証というサイクルを回し続けることが、Shopifyストアの売上を継続的に伸ばす基盤になります。
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