Shopifyコレクションとは?作り方と手動・自動の選び方と運用設計について解説
Shopifyのコレクションは、商品をグループにまとめてストア上に一覧ページを生成する機能です。管理画面の「商品管理」→「コレクション」から作成できます。商品カテゴリを整理してナビゲーションを設計したい方や、自動で商品を振り分けるしくみを作りたい方は、この記事で手順を確認できます。
コレクションには「手動」と「自動」の2種類があり、作成後にタイプを変更することはできません。どちらを選ぶかで運用方法が大きく変わるため、作成前に違いを把握しておくことが重要です。なお、Shopifyには他ECプラットフォームのような親子カテゴリ階層は存在しませんが、メニューのネスト構造とコレクションの組み合わせで同等の導線を作れます。
手動コレクションと自動コレクションの選び方

コレクションを作成する前に、手動と自動のどちらを選ぶべきかを判断しておく必要があります。手動コレクションは「商品を1つずつ選んで追加する方式」、自動コレクションは「条件に合致する商品が自動で追加される方式」です。一度作成するとタイプを変更できないため、この選択は慎重に行います。
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比較項目 |
手動コレクション |
自動コレクション |
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商品の追加方法 |
1商品ずつ手動で追加・削除する |
タグ・価格・タイトル等の条件に合致する商品が自動で追加・除外される |
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向いている用途 |
ギフトセット、スタッフおすすめ、特定商品の厳選一覧 |
セール商品一覧、新着商品、カテゴリ別商品(レディース・メンズ等) |
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商品数が増えたときの管理負荷 |
商品が増えるたびに手動追加が必要で負荷が高い |
条件に合致すれば自動追加されるため負荷が低い |
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作成後のタイプ変更 |
変更不可 |
変更不可 |
自動コレクションには最大60個の条件を設定できます(Shopify公式ヘルプ)。条件には商品タグ・価格・タイトル・在庫数などが利用可能です。なお、既に60件を超える条件が設定されているコレクションは引き続き編集できますが、新規条件の追加はできません。
判断の基準は商品数と更新頻度にあります。商品数が少なく、特定の商品を厳選して見せたい場面では手動コレクションが適しています。一方、商品数が多く、タグや価格などの属性に基づいて自動的に商品を振り分けたい場合は自動コレクションを選びます。

Winter '26 Editionではコレクションの複製機能と、自動コレクションから条件ロジックで特定商品を除外する機能が追加されました(Shopify Changelog)。以前は自動コレクションに対して細かい除外設定が難しかった点が改善されており、自動コレクションの使い勝手は以前より向上しています。
手動コレクションと自動コレクションは作成後にタイプを変更できません(Egnition)。どちらを選ぶか迷う場合は、本番のコレクションを作る前に小規模なテスト用コレクションで挙動を確認してから判断するのが安全です。
コレクションの作成手順

コレクションの作成は、管理画面の「商品管理」→「コレクション」→「コレクションを作成する」から始めます。手動・自動のどちらのタイプでも、まずタイトル・説明文・画像・SEO設定といった共通項目を入力します。その後、コレクションタイプの選択によって以降の手順が分岐します。
このセクションでは以下の順番で手順を説明します。
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手動コレクションの作り方
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自動コレクションの作り方
1. 手動コレクションの作り方
手動コレクションは、表示させたい商品を自分で選んで構成するタイプです。ギフトセットやスタッフおすすめなど、特定の商品だけを厳選して見せたい場面に向いています。
- 管理画面の「商品管理」→「コレクション」→「コレクションを作成する」を開きます。
- タイトルを入力します。説明文はコレクションページ上部に表示されるため、顧客向けの説明とあわせてSEOを意識したテキストを入れておくと効果的です。
- 「コレクションタイプ」で「手動」を選択します。
- 「保存する」をクリックします。商品の追加は保存後にしか行えないため、まず保存を済ませます。初回作成時に見落としやすいポイントです。
- 保存後に表示される「商品」セクションで、追加したい商品を検索して選択します。
手動コレクションでは商品の追加・削除をすべて自分で行うため、商品数が増えると管理の手間も比例して増えます。扱う商品点数が少ない場合や、季節ごとのおすすめ特集など「人の目で選ぶことに意味がある」コレクションに使うのが適しています。
2. 自動コレクションの作り方
自動コレクションは、設定した条件に合致する商品が自動的に追加・除外されるタイプです。条件の組み合わせ方によってさまざまな商品グループを自動管理できます。
- 「コレクションを作成する」画面を開き、タイトルと説明文を入力します。
- 「コレクションタイプ」で「自動」を選択すると、条件設定エリアが表示されます。
- 「条件を追加する」をクリックし、条件の種類(商品タグ・価格・タイトルなど)、演算子(次と等しい・次より大きい等)、値を選択します。
- 複数の条件を設定する場合、「すべての条件に一致(ALL)」か「いずれかの条件に一致(ANY)」かを選択します。
- 「保存する」をクリックすると、条件に一致する商品が即座に追加されます。
ALLとANYの違いは重要です。「タグが『夏物』かつ価格が3,000円以下」のように複数の条件をすべて満たす商品だけを絞り込みたい場合はALL、「タグが『新着』またはタグが『おすすめ』のどちらかに該当する」という場合はANYを選択します。

実際によく使われる条件パターンの例をいくつか挙げます。新着商品を自動表示したい場合は「作成日が直近30日以内」、セール商品を一覧化したい場合は「比較価格が設定されている(存在する)」、カテゴリ別に分けたい場合は「商品タグが『レディース』と等しい」などです。
自動コレクションは商品側のタグや属性が正確に設定されていることが前提です。商品にタグが付いていない、または表記が揺れている場合、条件に一致せず自動追加されません。コレクションの条件設定と商品のタグ設計は一体で考える必要があります。
コレクションをメニュー・トップページに表示する方法

コレクションを作成しただけではストア上に表示されません。顧客がコレクションにアクセスできるようにするには、ナビゲーションメニューへの追加またはトップページへの配置という操作を別途行う必要があります。これはShopifyを使い始めたばかりの方が最初につまずきやすいポイントです。

このセクションでは以下の順番で設定方法を説明します。
- ナビゲーションメニューへの追加手順
- トップページへのコレクション配置
1. ナビゲーションメニューへの追加手順
ナビゲーションメニューへの追加は、管理画面の「オンラインストア」から行います。ここで設定したメニュー構造が、ストアのヘッダーナビゲーションとして顧客に表示されます。
- 管理画面の「オンラインストア」→「メニュー」を開きます。
- 編集したいメニュー(例:メインメニュー)を選択します。
- 「メニュー項目を追加する」をクリックし、名前を入力します。
- 「リンク」欄でリンク先の種類を「コレクション」に切り替え、追加したいコレクションを選択します。
- 「追加する」→「メニューを保存する」をクリックして完了です。
ドロップダウンメニュー(親子構造のメニュー)を作りたい場合は、メニュー項目の一覧画面でアイテムをドラッグして別の項目の下にネストさせます。Shopifyには他ECプラットフォームのような親子カテゴリ階層は存在しませんが、このメニューのネスト構造によって擬似的な階層ナビゲーションを実現できます。
メニュー項目の並び順もドラッグ&ドロップで変更可能です。よく閲覧されるカテゴリを上位に配置することで、顧客の回遊性が向上します。
2. トップページへのコレクション配置
トップページにコレクションを表示するには、テーマエディターでセクションを追加します。ナビゲーションへの追加とは別の操作です。
- 管理画面の「オンラインストア」→「テーマ」を開きます。
- 現在のテーマの「カスタマイズ」ボタンをクリックしてテーマエディターを起動します。
- 左サイドパネルの「セクションを追加する」から、目的に応じたセクションを選択します。
- 追加したセクションでコレクションを指定し、「保存する」をクリックします。
セクションの種類は用途によって使い分けます。複数のコレクションをサムネイル一覧として並べて表示したい場合は「コレクションリスト」を使います。特定の1コレクションに含まれる商品をトップページでピックアップして見せたい場合は「特集コレクション」が適しています。ストア全体のカテゴリ構成を見せたいときはコレクションリスト、売れ筋や新着をフィーチャーしたいときは特集コレクションという使い分けが基本です。
追加したセクションの表示位置はドラッグ&ドロップで調整できます。複数のセクションを組み合わせてトップページのレイアウトを構成するのが一般的な運用方法です。
コレクション運用で押さえておきたい3つの設定

コレクションの作成とメニューへの追加が完了したら、次は運用フェーズでの設定を整えます。ここで紹介する3つの設定は、ストアを運営していく中で見落としやすいポイントです。基本設定が済んだ段階で一度確認しておくことをお勧めします。
1. 商品の並び順を変更する
コレクションページで商品がどの順番で表示されるかは、コレクション編集画面の「並び替え」セクションから制御できます。デフォルトでは「手動」になっている場合が多いですが、用途に合わせて変更できます。
選択できる主なソート方式には、手動(自分でドラッグして順序を決める)、ベストセラー(売上実績順)、価格の昇順・降順、作成日(新しい順・古い順)があります。手動コレクションで「手動」ソートを選択すると、商品一覧でドラッグ&ドロップによって順序を自由に調整できます。
売上を重視したコレクションには「ベストセラー」が効果的です。新商品を前面に出したい場合は「作成日(新しい順)」を選ぶと、商品を追加するたびに自動で先頭に並びます。
2. タグの命名ルールを先に決める
自動コレクションは商品タグや属性を条件にするため、タグの命名が揺れると条件にヒットしない商品が発生します。例えば「レディース」「ladies」「女性用」が混在していると、タグ条件で指定した文字列に完全一致しない商品がコレクションから抜け落ちてしまいます。
タグの命名ルールとして推奨されるアプローチをいくつか示します。英数字で統一する(日本語タグはURLフィルターやAPIで扱う際に問題が出やすい)、カテゴリを示す接頭辞を付ける(例:color_red、season_summer)、表記揺れを防ぐためにチーム内でルール表を作成する、といった方法が実務でよく使われます。
商品数が増えてからタグ体系を見直そうとすると、全商品のタグを付け直す作業が発生します。この作業は商品数が多いほど負荷が高く、自動コレクションの条件も併せて変更しなければならないケースが出てきます。タグ設計はコレクション設計とセットで、ストア構築の最初の段階で決めておくことが重要です。
3. コレクションの非表示と削除の使い分け
不要になったコレクションへの対応として、「非表示」と「削除」の2つの選択肢があります。この違いを理解しておくと、後から困る状況を防げます。
非表示は、コレクションのデータを保持したまま顧客に見えなくする操作です。コレクション編集画面の「販売チャネルとアプリ」セクションで、該当チャネル(オンラインストア等)のチェックを外すことで実現します。削除はコレクション自体のデータを消す操作で、元に戻すことはできません。
季節コレクションやセール期間限定のコレクションは、非表示にしておくのが得策です。次のシーズンやセール時に再利用できます。一方、テスト用に作成した仮のコレクションや、構成を間違えて作り直すコレクションは削除が適切です。
商品数が多くなったり、コレクション構成が複雑化してきたりした場合、Shopify Plusパートナーによる設計支援を検討する選択肢もあります。ストアの規模や複雑さに応じて専門家の知見を取り入れることも一つの方法です。
コレクションが表示されないときの確認ポイント

コレクションを作成したのにストアに表示されない場合、いくつかの確認ポイントがあります。原因として多い順に確認していくと、問題を素早く特定できます。
ナビゲーションメニューに追加されていない
最も多い原因です。コレクションを作成しただけではメニューに自動追加されません。「オンラインストア」→「メニュー」で対象メニューを開き、コレクションが項目として登録されているかを確認します。登録されていない場合はメニュー項目を追加します。
販売チャネルの設定でオンラインストアが除外されている
コレクション編集画面の「販売チャネルとアプリ」セクションで、「オンラインストア」にチェックが入っているかを確認します。チェックが外れている状態では、URLを直接入力しても表示されません。
自動コレクションの条件に一致する商品が存在しない
自動コレクションで条件に一致する商品が1件もない場合、コレクションページは空になります。商品側のタグや属性が条件設定と一致しているかを商品管理画面で確認します。条件の演算子(「等しい」か「含む」か等)の設定ミスも原因になります。
コレクション内の商品がすべて非公開になっている
手動コレクションに商品が追加されていても、各商品の販売ステータスが「非公開」の場合、コレクションページに商品が表示されません。商品管理画面で販売チャネルの設定を確認します。
スマートコレクション数が上限に近づいている
1ストアあたりの自動コレクション(スマートコレクション)の上限は5,000件です(Shopify公式ヘルプ)。上限に近づくと管理画面の速度低下やストアでの商品表示遅延が発生する可能性があります。コレクション数が多い場合はこの点も確認します。
Shopifyコレクション設定のまとめ

この記事では、手動・自動の選択から始まり、コレクションの作成手順、メニューとトップページへの表示設定、運用フェーズでの設定ポイント、そして表示されないときのトラブルシュートという流れで解説しました。
コレクション設計で特に重要な3つのポイントを改めて確認しておきます。
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作成後にタイプを変更できないため、手動・自動の選択は最初に慎重に行う
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作成後にメニューへの追加が必要で、追加しないとストア上に表示されない
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タグの命名ルールは先に決めることで、自動コレクションの条件設定が安定する
商品数が多い場合や他ECプラットフォームからの移行を検討している場合、コレクション設計を含むShopifyストア全体の構築を体系的に進めたいというニーズが生まれることもあります。
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