Shopify注文確認メールのカスタマイズ方法|英語表記の日本語化も解説
Shopifyの注文確認メールは、管理画面の「設定」>「通知」>「お客様通知」>「注文の確認」から件名・本文・デザインをカスタマイズできます。
注文確認メールは、顧客が注文を完了した直後にShopifyが自動送信するメールです。通常のキャンペーンメールよりも開封率・コンバージョン率が格段に高い顧客接点であり、ブランドの第一印象を左右します。この記事では、ノーコードでできる基本設定からLiquidコードによる高度な編集、メール不達対策までを順に解説します。
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管理画面から注文確認メールを編集する手順

すべての編集操作は「設定」>「通知」>「お客様通知」>「注文の確認」を起点に進めます。Shopify公式の通知設定ガイドによると、この画面ではロゴやブランドアクセントカラーの設定に加え、HTMLテンプレートの直接編集にも対応しています。
編集できる範囲は大きく3層に分かれます。1つ目は件名とカスタムメッセージのテキスト編集、2つ目はロゴとアクセントカラーといった外観設定、3つ目はLiquidコードによるHTML直接編集です。このセクションではコードを書かずに行えるテキスト編集と外観設定に絞って説明します。
Liquidコードによる高度なカスタマイズは後続のセクションで扱います。
編集を始める前に、デフォルトのテンプレートコード全文をテキストエディタにコピーしてバックアップしておいてください。設定を誤った際にすぐ元の状態に戻せます。
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件名・本文テキストの変更
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ロゴ・アクセントカラーの変更
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プレビューとテスト送信での確認
1. 件名・本文テキストの変更
「注文の確認」テンプレートページを開くと、上部に「件名」フィールドが表示されています。ここをクリックすると直接テキストを編集でき、例えば「ご注文ありがとうございます」や「【ストア名】ご注文を承りました」のような日本語の件名に書き換えられます。
件名の下には「カスタムメッセージ」欄があります。メール本文の冒頭に差し込まれる挨拶文で、ブランドのトーンに合わせた文面を設定しておくと印象が変わります。例えば次のような文面が自然です。

「このたびはご注文いただきありがとうございます。ご注文内容をご確認のうえ、発送準備が整い次第ご連絡いたします。」
件名フィールドにはLiquid変数も使えます。{{ order_name }}を埋め込むと注文番号が動的に表示され、「ご注文 #1001 を承りました」のような件名を自動生成できます。顧客が受信トレイで自分の注文を素早く見つけられるため、開封率の向上にもつながります。
テキストを変更したら「保存」ボタンを押して確定します。コードを一切触らずに完了する操作です。
2. ロゴ・アクセントカラーの変更
外観設定は「通知」ページ上部の「カスタマイズ」タブから行います。タブを開くと、ロゴのアップロードフィールドとアクセントカラーのカラーピッカーが表示されます。
ロゴ画像は推奨サイズ幅200px以上のPNGまたはJPEGが適しています。背景が透過のPNGを使うと、メール背景色に関わらず綺麗に表示されます。アップロード後のプレビューで実際の見え方を必ず確認してください。
アクセントカラーはメール内のボタンやリンクテキストの色に反映されます。ブランドのプライマリカラーを設定しておくと、デフォルトのグレーよりも視認性と印象が向上します。

注意点として、ここで設定したロゴとアクセントカラーは注文確認メールだけでなく、発送通知・返金通知・パスワードリセットなど全通知メールに共通で適用されます。ブランド全体で統一したデザインを意図するなら都合がよく、メールごとに外観を変えたい場合は各テンプレートのコードを個別に編集する必要があります。
3. プレビューとテスト送信での確認
テンプレート編集ページの右上に「プレビュー」ボタンがあります。クリックすると編集結果をブラウザ上で即座に確認でき、保存前でもレイアウトや文面のチェックが可能です。
より実際に近い確認方法として、Shopify Paymentsのテストモードを使った注文が効果的です。テストモードに切り替えてダミーの注文を作成すると、実際に受信する形式でメールが届くため、プレビューでは気づきにくい細かい表示の差異を発見できます。
確認の際は必ずスマートフォンでも表示を開いてください。PCのプレビューでは問題ないように見えても、モバイルではボタンが小さかったり、テキストが折り返しで読みにくくなっていたりするケースがあります。現在の顧客の多くがスマートフォンでメールを確認するため、モバイル表示の確認は欠かせません。
デフォルトの英語表記を日本語に修正する方法

Shopifyのデフォルトテンプレートは英語圏向けに作られており、日本語ストアの設定をしていても支払い方法名や配送業者名が英語のまま表示されることがあります。「Credit Card」「Bank Deposit」「Yamato Transport」のような英語表記が顧客向けメールに残っていると、信頼感を損なう原因になります。
修正が必要な代表的箇所をまとめると次の通りです。
-
支払い方法名(Credit Card、Bank Deposit、Cash on Delivery 等)
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配送業者・配送方法名(Standard Shipping、Yamato Transport 等)
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金額表記の「¥1,000 JPY」のような通貨単位の二重表示
これらの修正はテンプレートの「コードを確認」画面から行います。「注文の確認」テンプレートページを開き、右上の「コードを確認」ボタンをクリックするとHTMLとLiquidのコードが表示されます。
作業前に必ずコード全文をコピーしてテキストエディタに貼り付けてバックアップを取ってください。Shopifyの「デフォルトに戻す」ボタンでも元のテンプレートに戻せますが、独自の修正を加えた内容は失われてしまいます。
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支払い方法名の日本語化
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配送方法・金額表記の修正
1. 支払い方法名の日本語化
「コードを確認」画面を開いたら、ブラウザの検索機能(Ctrl+F / ⌘+F)でgateway_display_nameを検索します。支払い方法名を出力している箇所が見つかるので、その前後のコードを確認してください。
該当箇所に以下のようなLiquidの条件分岐を追加することで、英語の支払い方法名を日本語に変換できます。

{% if gateway_display_name == "Bank Deposit" %}
銀行振込
{% elsif gateway_display_name == "Credit Card" %}
クレジットカード
{% elsif gateway_display_name == "Cash on Delivery" %}
代金引換
{% else %}
{{ gateway_display_name }}
{% endif %}
{% else %}ブロックに{{ gateway_display_name }}を残しておくことで、条件に一致しない決済方法でも元の表示が崩れません。新たな決済手段を追加した際も安全です。
このコードを挿入する位置は、既存の{{ gateway_display_name }}の記述をそのまま置き換える形にします。前後のHTMLタグ(<td>や<span>等)はそのまま残し、出力テキスト部分だけを差し替えるイメージです。
修正後は保存してプレビューを確認し、各決済方法を選んだテスト注文で実際の表示を検証します。ストアで使用している全決済方法を対象に確認するのが確実です。
2. 配送方法・金額表記の修正

配送方法名も同様の手順で修正できます。コード内でshipping_method.titleを検索し、gateway_display_nameと同様にLiquidの条件分岐で日本語の配送方法名に置き換えます。
金額表記の修正は少し異なるアプローチが必要です。デフォルト設定では「¥1,000 JPY」のように円記号と「JPY」が両方表示される二重表記になることがあります。これはLiquidのmoneyフィルタの動作によるもので、money_without_currencyフィルタに切り替えると通貨コードなしの「¥1,000」形式で表示されます。
変更例としては、{{ price | money }}を{{ price | money_without_currency }}に置き換える形です。ストアの通貨設定が日本円(JPY)に固定されている場合は、このフィルタ変更だけで二重表記を解消できます。
修正後は保存し、テスト注文を作成して実際の金額表示を確認してください。
Liquidコードで表示内容をカスタマイズする方法

Shopify公式のテンプレート編集ガイドでは、「通知テンプレートのコード編集はHTMLとCSSの知識があり、Liquidの基本を理解している場合にのみ行うべきです」と明示されています。前のセクションでは既存の英語表記を日本語に置き換える「修正」を扱いました。ここからは新しい情報の追加や条件分岐による出し分けといった「拡張」が対象です。
「コードを確認」画面には「メール件名」と「メール本文(HTML)」の2つのフィールドがあります。件名フィールドにもLiquid変数が使え、本文フィールドではHTML構造の中にLiquidのタグを混在させてテンプレートを組み立てます。
作業前にコード全文のバックアップを取る習慣は、このセクションでも変わりません。コードを大幅に変更して元に戻したい場合は「デフォルトに戻す」ボタンでShopifyが提供するデフォルトテンプレートに一発で戻せます。ただしその場合、前セクションで行った日本語化の修正も失われるため、バックアップが欠かせません。
- よく使うLiquid変数と記法のポイント
- 決済方法ごとの表示切り替え
- カスタムオプション(のし・名入れ等)の表示
1. よく使うLiquid変数と記法のポイント
Liquidには2種類の基本構文があります。{{ 変数名 }}は値を出力するための記法で、{% タグ %}は条件分岐やループなどの制御構文に使います。この2つを組み合わせてテンプレートを構成します。
Shopify公式の通知変数リファレンスには、注文確認メールのテンプレートではorderオブジェクトをオブジェクト名なしで直接参照すると明記されています。つまり{{ order.name }}ではなく{{ name }}で注文番号が取得できます。他のオブジェクトとは異なる挙動なので、混乱しやすい点です。
Shopify Devのorderオブジェクトリファレンスでは、orderオブジェクトから取得できる主なプロパティが確認できます。よく使う変数をまとめると次の通りです。
|
変数 |
取得できる情報 |
|
{{ name }} |
注文番号(#1001 形式) |
|
{{ email }} |
顧客のメールアドレス |
|
{{ total_price | money }} |
注文合計金額 |
|
{{ shipping_address.first_name }} |
配送先の名(名前) |
|
{{ shipping_address.address1 }} |
配送先の住所1行目 |
|
{{ financial_status }} |
支払いステータス |
|
{{ line_items }} |
注文商品の一覧(ループで展開) |
変数の全一覧はShopify公式の通知変数リファレンスで確認できます。実際にコードを書く際は手元に開いておくと作業がスムーズです。
2. 決済方法ごとの表示切り替え
銀行振込を選んだ顧客に対して、注文確認メール内に口座情報と振込期限を表示したいというニーズは、日本のShopifyストアでよく見られます。標準テンプレートはこの出し分けを行わないため、Liquidの条件分岐で対応します。
gateway変数を使うと、選択された決済方法を文字列で取得できます。以下のコードは銀行振込選択時にのみ口座情報を表示する例です。
{% if gateway == "bank_deposit" %}
<p>
<strong>お振込先</strong><br>
銀行名:〇〇銀行 〇〇支店<br>
口座種別:普通<br>
口座番号:1234567<br>
口座名義:カブシキカイシャ〇〇<br>
振込期限:ご注文から7日以内
</p>
{% endif %}
代金引換の場合に手数料案内を追加するパターンも、同じ構文で実装できます。
{% if gateway == "cash_on_delivery" %}
<p>代金引換手数料として別途330円(税込)が発生します。</p>
{% endif %}
gateway変数の値はShopifyの管理画面で設定した決済方法の識別子です。実際の値はテスト注文時のメール内容やShopifyのログから確認してください。
コードを挿入したら各決済方法でテスト注文を作成し、それぞれの表示が正しく切り替わることを確認します。
3. カスタムオプション(のし・名入れ等)の表示
ギフトオプションや名入れを提供しているストアでは、顧客が選んだカスタムオプションの内容を注文確認メールに表示することで、「オプションが正しく受け付けられた」という安心感を提供できます。
Shopify Devのline_itemオブジェクトリファレンスによると、line_item.propertiesにカスタムオプションの情報が格納されています。forループで展開すると全オプションをメールに出力できます。
{% for line_item in line_items %}
<p>{{ line_item.title }}</p>
{% for property in line_item.properties %}
{% unless property.first == blank or property.first == "_" %}
<p>{{ property.first }}: {{ property.last }}</p>
{% endunless %}
{% endfor %}
{% endfor %}
property.firstがキー(オプション名)、property.lastが値(選択された内容)です。unless property.first == "_"の条件を追加することで、アンダースコアで始まる内部管理用のプロパティを顧客向け表示から除外できます。
Liquidテンプレートの編集はHTMLとCSSに加えてLiquidの理解が前提となるため、自社対応が難しいと感じるケースもあります。そのような場合、Shopify Plusパートナーへの依頼が選択肢になります。私たちRESORTのTUNAでは、メールテンプレートのカスタマイズを含むEC構築・運用をワンストップで支援しています。
注文確認メールが届かないときの原因と対処法

テンプレートのカスタマイズが完了しても、メールが顧客に届かなければ意味がありません。注文直後にメールが届かないと「注文できているかわからない」という不安から問い合わせが増え、CS対応コストが上がります。
メール不達の主な原因は2つに整理できます。1つ目はドメイン認証の未設定、2つ目は日本の携帯キャリアメール固有のフィルタリングです。それぞれ対処方法が異なるため、順に確認します。
1. ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の設定手順
SPF・DKIM・DMARCは、メールの送信者が正当であることを証明するドメイン認証の仕組みです。これらが設定されていないと、受信サーバーから「なりすましメールの疑いがある」と判断されて迷惑メールフォルダに振り分けられるか、配信がブロックされます。
Googleは2024年2月以降、1日あたり5,000件以上のメールを送信する送信者に対してSPF・DKIM・DMARCへの対応を義務付けています(FRTEC研究所の解説記事)。大規模なECストアだけでなく、成長フェーズにあるストアも早めに対応しておくべき設定です。
Shopifyで購入したドメインを使っている場合は、認証が自動で設定されるため追加作業は不要です。一方、外部で取得したドメインを使っている場合は手動での設定が必要になります。
外部ドメインの設定手順は次の通りです。
- Shopify管理画面の「設定」>「メール」から「ドメイン認証」を開き、認証を開始する
- 画面に表示されるCNAMEレコードの値を確認する
- ドメインを管理しているDNSプロバイダー(お名前.comやCloudflare等)のDNS設定画面を開き、指定されたCNAMEレコードを追加する
- DNSの変更が反映されるまで最大48時間かかる場合がある。Shopify側で認証が完了したことを確認する
-
DMARCレコードはShopifyが自動では設定しないため、DNSに別途手動で追加する。最低限の設定としてv=DMARC1; p=noneから始め、段階的にp=quarantineやp=rejectに強化する
認証が正しく完了すると、受信したメールのヘッダーから「via shopifyemail.com」の表示が消えます。Gmailであればメール詳細を開いて「送信者」の表示を確認することで検証できます。
2. キャリアメール不達への対応策

ドメイン認証を設定しても、日本の携帯キャリアメール(docomo.ne.jp・ezweb.ne.jp・softbank.ne.jp等)へのメールが届かないケースがあります。キャリアメールはデフォルトでPCメール(フリーメールや企業ドメインからのメール)を一括拒否する設定になっている端末が多く、ドメイン認証とは別次元の問題です。
最も効果的な対策は、顧客が設定を変更できるよう案内を設置することです。注文完了画面(サンクスページ)とFAQページの両方に以下のような案内文を置いておくと問い合わせを減らせます。
「ご注文確認メールが届かない場合は、@mystore.com(ストアのドメインに変更)からのメールが受信できるよう、ドメイン指定受信の設定をご確認ください。設定方法はご利用のキャリアのサポートページをご参照ください。」
このアナウンスをあらかじめ目立つ場所に置いておくことで、顧客自身が問題に気づいて自己解決できます。キャリアメール利用者は一定数存在するため、設置しておくだけでCS問い合わせの件数が変わります。
カスタマイズ後の確認事項と運用のコツ

ここまで4つのフェーズで注文確認メールのカスタマイズを扱いました。「基本設定とノーコード編集」「英語表記の日本語化」「Liquidによる高度なカスタマイズ」「メール到達性の確保」という流れで進めると、重複作業なく効率的に対応できます。
カスタマイズ完了後に確認すべき項目は次の通りです。
- PCとスマートフォン両方でのレイアウト崩れがないか
- ストアで使用している全決済方法のテスト注文でメールが正常に送信されるか
- 銀行振込・代金引換等、条件分岐が設定されている場合は各パターンで出し分けが正しく機能しているか
- ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)が完了しているか(メールヘッダーで「via shopifyemail.com」が消えていることを確認)
- 注文完了画面にキャリアメール向けのドメイン指定受信案内が設置されているか
注文確認メールのカスタマイズは一度対応すれば継続的に効果が出ます。Omnisendの調査によると、注文確認・配送確認メールはキャンペーンメールと比較してコンバージョン率が約22倍高いとされており、テンプレートへの投資対効果は他のメールマーケティング施策と比べても高い水準です。
私たちRESORTが提供するTUNAでは、国内上位1%のShopify Plusパートナーとして、メールテンプレートのカスタマイズを含むEC構築・運用をワンストップで支援しています。「自社でのテンプレート編集に不安がある」「Liquidの条件分岐を含む高度なカスタマイズを依頼したい」という場合はお気軽にご相談ください。
注文確認メールは顧客との最初の接点です。ブランドのトーンが伝わる件名、正確な注文情報、届かなかった際のフォロー体制を整えることが、購入後の信頼構築とリピート購買への道につながります。
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