Shopify(ショッピファイ)とは?機能・料金・メリット・デメリットまで徹底解説!
手軽に本格的なECサイトを作成できるサービス、Shopify(ショッピファイ)でネットショップの開設を検討している企業は多数あります。
しかし、そもそもShopifyがどういったものか分からないという担当者も少なくありません。
「Shopifyでは何ができて、料金はいくらかかるの?」「Shopifyを導入するメリットは?」などの疑問が出てくることもあるでしょう。
そこで本記事では、Shopifyの特徴・機能・料金・メリット・デメリットまで詳しく解説します。Shopifyの概要を知りたい方は、ぜひご覧ください。
Shopify(ショッピファイ)とは?
そもそも、Shopifyはどのようなサービスで、なぜ注目されているのか、以下の2つの項目に分けて解説します。
- Shopifyとは
- Shopifyが注目される理由
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
Shopifyとは
Shopifyは、ECサイトの立ち上げや管理が簡単に行えるeコマースプラットフォームです。2004年カナダ発のサービスで、175カ国で100万店舗以上の世界シェアNo,1を誇り、アメリカの小売ECサイトではAmazonに続く売上を記録しています。
Shopifyは、ショップデザインの自由度と機能の拡張性が高く、自社ブランドの表現が容易に行えるのも特徴の1つです。制約が厳しいECモールに比べて、ブランドイメージを確立しやすいといえるでしょう。
Shopifyが注目される理由
Shopifyが注目される理由として、サブスクリプション型サービスで手軽にECサイトを開設できることが挙げられます。自社でのサーバー設置や、ソフトウェアの導入は必要ありません。初期費用や導入の手間を減らしてECサイトを開設できることは、これから新規開設したい企業にとって大きな魅力です。
また、Shopifyはオムニチャネルでの運用が考慮されており、ECサイトだけでなくソーシャルメディアや実店舗のデータもあわせて情報を一元管理できます。オンラインとオフラインの購買データを統合できるため、より詳細な顧客分析やマーケティング戦略を策定したい企業にもおすすめです。このようにShopifyは、D2Cブランドと非常に相性が良いプラットフォームだと言えます。
Shopifyの機能
Shopifyでは、実際にどのような機能が使えるのでしょうか。Shopifyの機能は、主に以下の3つに分類できます。
- フロント機能
- 管理機能
- 分析機能
ここでは、Shopifyの各機能について詳しく解説していきます。
フロント機能
フロント機能は、ECサイトを利用する顧客が、直接接する部分の設定を行う機能です。主な機能とその詳細内容は、下表をご覧ください。
機能 | 詳細 |
商品ページ | 商品リストや商品詳細を確認できるページ |
ショッピングカートとチェックアウト | 顧客が商品を購入するためのカート |
レコメンド | おすすめの商品を提示する |
予約販売 | 商品の予約販売システム |
詳細検索 | カテゴリやキーワードによる商品検索サービス |
顧客アカウント管理 | 顧客のアカウント作成・管理ができる |
ブログ | ドメイン不要でブログを掲載できる |
Shopifyでは、商品ページやカート機能、顧客アカウント管理機能など基本的な機能のほかに、レコメンド機能など、売上向上に役立つ機能が備わっています。
また、ブログを開設するために新たなドメインを取得する必要がなく、Shopify上で掲載できるのも魅力です。レコメンド機能やブログ機能は、顧客の購買意欲を後押しすることにもつながります。
管理機能
管理機能は、ECサイト運営者が操作する部分です。主な機能とその詳細は、下表をご覧ください。
機能 | 詳細 |
商品管理 | 商品の追加・複製・編集・タグの追加・商品のアーカイブ・削除 |
在庫管理 | 登録した商品ごとの在庫数を登録 |
ロケーション | 複数拠点の在庫追跡 |
マーケティング | メール配信・クーポン発行 |
越境EC対応 | 多言語・多通貨・海外発送対応 |
分析機能
Shopifyには、ECサイト運営に役立つさまざまなストア分析機能があり、分析した結果を出力できます。主な分析機能と、その詳細を下表にまとめました。
機能 | 詳細 |
商品レポート | 販売合計・リピーターの割合・コンバージョン率など |
レポート出力 | 集客・売上・利益・顧客レポートなど |
Googleアナリティクス連携 | Googleアナリティクス4と連携可能 |
Shopifyの料金プランと手数料
Shopifyの基本料金には、ベーシック・スタンダード・プレミアムの3つのプランがあります。プランにより決済手数料・振込手数料が異なります。プランごとの料金は、下表をご覧ください。
ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
月額料金(※1) | $33 (年払い$25) |
$92 (年払い$69) |
$399 (年払い$299) |
決済手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
振込手数料 |
無料 | 無料 | 無料 |
振込手数料 |
2% | 1% | 0.5% |
(※1)表記は米ドル
(※2)年払いの場合、月額手数料は25%オフ
関連記事:Shopifyにかかる費用は?料金プラン・手数料・解約料まで徹底解説!
ベーシックプラン
ベーシックプランは、月額料金は$33と手頃な料金でありながら、ショップ運営に必要な機能を備えています。ネットショップをこれから始める企業におすすめのプランです。
ベーシックプランでもショップのデザインをカスタマイズして編集できるため、自社にあった独自のデザインでネットショップを作成可能です。また、財務・集客・マーケティングなどの各種レポートによるサイト分析も行えます。
スタンダードプラン
スタンダードプランは、ベーシックプランの全ての機能に加えてプロフェッショナルなレポート利用が可能なプランです。月額$92で利用でき、顧客の購買行動を分析する機能も備えているため、顧客データを分析しながらマーケティングを行いたい企業に向いています。
プレミアムプラン
プレミアムプランは、3つの基本プランの中で最上位プランで、大規模なチームでECサイトを運営したい企業に向いています。月額$399と、ほかのプランに比べると料金は高めの設定です。
プレミアムプランではShopifyの全ての機能を利用でき、下位プランよりもより緻密なマーケティング分析が行えます。関税と輸入税の計算機能も備えているため、越境ECを目指す企業にもおすすめです。
Shopifyの導入メリット
Shopifyの導入メリットには、以下の4つがあります。
- 低コストでECサイトを運営できる
- デザインのテンプレートが豊富にある
- 在庫管理と配送手配を効率化できる
- 多言語・他通貨に対応している
それぞれについて、詳しく解説していきます。
低コストでECサイトを運営できる
Shopifyの導入メリットの1つ目は、低コストでECサイトを運営できることです。Shopifyは初期費用が発生せず、月額費用が比較的低価格に設定されています。
また、ほかのクラウド型のECプラットフォームと比べて決済手数料は3%台と低く、運営費用を抑えられるのがメリットです。そして、プランのアップグレードやダウングレードも簡単にでき、切り替えにかかる手間を省くことができます。
大規模サイトにも対応可能なプランがあるため、ECサイトが急速な成長を遂げても、Shopify上で円滑に上位プランへと移行できるでしょう。
デザインのテンプレートが豊富にある
Shopifyの導入メリットの2つ目は、デザインのテンプレートが豊富にあることです。Shopifyからはテーマと呼ばれる多種多様なデザインテンプレートが提供されており、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、自由にサイトのデザインをカスタマイズできます。
テンプレートは、プロのデザイナーによって作成されているため、高品質で洗練されたものが100種類以上揃っています。豊富な選択肢の中から、自社の商品にあったデザインでECサイトを作成できるでしょう。
関連記事:Shopifyのテンプレートおすすめ14選!選び方・探し方まで詳しく解説
在庫管理と配送手配を効率化できる
Shopifyの導入メリットの3つ目は、在庫管理と配送手配を効率化できることです。Shopifyでは、ECサイトの販売状態・在庫状況・顧客などのデータが自動収集される機能が備わっています。
スマホからも売上や在庫状況を簡単に確認できるため、いつでもどこでも在庫管理を効率的に行えるでしょう。
また、出荷手配も専用の管理画面から一元的に行える出荷管理のしやすさも、Shopifyの魅力です。Shopifyは、日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便などの国内物流業者と提携しています。物流サービスを連携したアプリから利用できるため、業務効率化につながるでしょう。
このようにShopifyなら、ECサイトの運営には必須とも言える在庫管理や配送手配の業務が効率的に行えるのがメリットです。
多言語・他通貨に対応している
Shopifyの導入メリットの4つ目は、多言語・他通貨に対応していることです。多言語で表示可能、多通貨と海外配送に対応しているため、国境を越えたEC運営を目指している企業に向いています。
プランに関わらず、ストア設立時に配送地域を希望する国や地方に設定するだけで、海外向けの販売をスタートできます。また、FedEx・DHL・UPSといった主要な海外配送会社とも提携しているため、比較的容易に全世界への配送が可能です。
Shopifyの導入デメリット
Shopifyの導入を検討するときには、メリットと同時にデメリットについても知っておきたいものです。Shopifyの導入デメリットには、主に以下の3つがあります。
- 日本語に対応しているアプリが少ない
- カスタマイズには専門知識が必要になる
- 自社で集客する必要がある
それぞれについて、詳しく解説していきます。
日本語に対応しているアプリが少ない
Shopifyの導入デメリットの1つ目は、日本語に対応しているアプリが少ないことです。Shopifyのサードパーティ製のアプリは、国内の開発会社がまだ少なく、大部分の主要な開発会社は海外にあります。
そのため、説明ページが英語であることも少なくありません。人気のあるアプリは、使用方法を日本語で説明したブログも多数ありますが、レビューのない海外製アプリの使用を躊躇する方もいるかもしれません。
そして、Shopifyは元々カナダ発のサービスであるため、初期の情報は主に英語で書かれています。近年ではサポート体制が整いつつあり、Shopify JAPANが主に英語の情報を日本語に翻訳しているため、内容理解に苦労することは少なくなっています。
それでも、Shopifyにまつわる最新情報を入手したい場合は、英語文献を理解する必要があるでしょう。
カスタマイズには専門知識が必要になる
Shopifyの導入デメリットの2つ目は、カスタマイズには専門知識が必要になることです。Shopifyは、デザインと機能の両方を、詳細にカスタマイズ可能です。
しかし、深いレベルでのカスタマイズには、一定の専門知識が要求されます。たとえば、デザインテンプレートを調整するためには、HTMLやCSSなどのコーディングスキルが欠かせません。
同様に、機能をカスタマイズするためには、ECサイト運営に求められる機能を理解し、適切なアプリのインストールや設定変更を行う必要があります。Shopifyを本格的にカスタマイズしたいと考えている場合は、専門的なサポートが得られる制作会社への相談をおすすめします。
関連記事:Shopify構築を外注するメリット・デメリットは?構築費用・制作会社の選び方まで詳しく解説
自社で集客する必要がある
Shopifyの導入デメリットの3つ目は、自社で集客する必要があることです。Shopifyは、Amazonや楽天のようなモール型ECサイトとは違い、単にサイトを立ち上げるだけでは集客できません。
自社ブログやSNSアカウントからの流入、SEOをして集客は自社で行う必要があります。ECサイトの開設と同時にWeb集客用のアカウント育成を行う場合は、集客が軌道に乗るまで一定の時間がかかることを、理解しておきましょう。
しかし、ShopifyはTwitterやInstagram、Facebookなど各種SNSと連携でき、SEOの設定も可能です。Shopifyを導入する前に、どのように集客するかという戦略をしっかりと練っておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、Shopifyの特徴・機能・料金・メリット・デメリットまで詳しく解説しました。Shopifyはコストパフォーマンスが高く、ECサイト運営の初心者から上級者まで幅広く利用できるeコマースプラットフォームです。Shopifyの機能を最大限に活用するためには、機能や仕組みを理解し、適切な運営戦略を立てる必要があります。
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